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｢友達くん、落ち着いて｣
その人物はテヒョンで俺をギュッと抱きしめている。
｢ごめん、ごめんね｣
｢濡れるよ、テヒョン｣
｢そんなの関係ないよ!!｣
テヒョンは俺の肩に額を寄せて小さな声で『ごめん』と呟いている。
｢テヒョン、気にしないで｣
｢ホントにごめん。俺のせいだよね｣
今にも泣きそうな顔をして俺の目元を親指の腹で撫でる。
｢……赤くなってる、ごめん｣
｢さっきから謝ってばっかだね、テヒョンらしくないよ｣
｢だって、俺のせいだしっ｣
ポロポロと今度はテヒョンの目から涙がこぼれてくる。
｢うわぁああ、ごめん"ねっ｣
また、おもいっきり抱きしめられる俺の体。
大泣きするテヒョンを見ていたら先程まで全く止まらなかった涙はいつのまにか止まっていた。
｢え、えぇぇ!テヒョン!!泣かないでよ!!｣
｢だってぇえええ｣
グスグスと泣くテヒョンを体から離して流れてくる涙を制服の袖口で拭いてやる。
｢落ち着いた？｣
｢う"ん"、あ"りがとう｣
テヒョンの背中を撫でてやる。
テヒョンはゴシゴシと目元を擦っている。
｢テヒョン、いつから知ってたの？｣
｢んえ？｣
｢俺の気持ち｣
｢なんとなくね、結構前からもしかしたらって｣
｢え、そんな前から？｣
｢うん、でも!なんとなくだったし｣
｢俺って分かりやすいのかな？｣
｢大丈夫じゃない？少なくともジミナは、気づいてないよ｣
｢そっか、ならいいんだけど｣
暫しの沈黙が流れた。
最初に口を開いたのはテヒョンだった。
｢授業、サボっちゃったね｣
｢あー、ホントだなー｣
確かこの時間って、ユンギ先生じゃん。
ヤバイ、これは終わった。
｢久しぶりにサボったよー｣
｢よくサボってたの？｣
｢うん、ジミナと一緒にねー｣
｢へー……そう｣
そう言えば一年の頃よく授業中いなかったような……。
｢ジミナ心配してるかなー……｣
｢友達くん、｣
テヒョンが何か言いたげだったようだが俺を見ながら静かに笑った。
｢でも、サボる｣
｢うん、俺も付き合うよ｣
｢ん、ありがとう、テヒョン｣
トイレの窓をガラガラと開けて二人して外を見つめる。
丁度、体育をしているクラスがいたのでそのクラスを見ながらどっちが勝つかなんて賭けたりした。
そんなことをしていても脳裏にはジミナの先ほどの表情がチラついていた。
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そら(プロフ) - しださん» コメント度々ありがとうございます。凄く励みになります！読み返してくださってるの本当に嬉しいです！これからも頑張ります！お返事遅くなりました!! (2019年3月20日 0時) (
レス) id: 164c48e639 (このIDを非表示/違反報告)
しだ - ジミンちゃんについに伝えた男主にドキドキしました！小説が本当に面白くて毎回毎回定期的に最初から見てしまいます...！お忙しいと思いますが、更新待っています！ (2018年12月25日 21時) (レス) id: 95031d9c83 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - しださん» お返事が遅くなりました！すみません！面白いと言って頂けて嬉しいです！作者もどかしいの大好きなんで全力でもどかしくしてます！笑 (2018年11月18日 19時) (レス) id: 164c48e639 (このIDを非表示/違反報告)
しだ - すごく面白いですね！ジミンと男主のもどかしさが見ててドキドキします！ (2018年10月8日 18時) (レス) id: 95031d9c83 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - カワウソさん» いやいや、私こそコメントもらえてすごく嬉しかったです!!ありがとうございます！頑張って更新させていただきますね!!ありがとうございます!! (2018年4月7日 21時) (レス) id: 164c48e639 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そら | 作成日時：2017年10月19日 2時
