討ち入りの夜に惚れ直す ページ5
討ち入りの夜。
策略としては、アジトを全方向から囲い、襲撃するというものだ。
『大空隊長!こちら攘夷浪士、5人発見』
「分かった。無理のないようにね」
沖田隊長の所からは、連絡がないが恐らく平気だろう。だって、私の沖田さんだもん。
あ……とうとう、来たか。
「黒ちゃん、夏くん。呼吸を整えて、刀を握って」
“「御用改めである。真選組だ!」”
雑魚どもが。そういいながら、敵の方から切り掛かってくる。
「いいこと教えてあげますよ。刀は怒りを込めれば、込める程、脆くなる」
カン、、カキン、、と響く斬撃音。
敵は何を見ているんだろう。
隙だらけ。
「女如きが、勝てると思ってんのかよッ!!」
そういう割には、随分と焦ってるんだよなぁ。
「ナメないで下さいよー。私、沖田隊長の未来の花嫁なんですから」
今までで、一番大きな斬撃音が辺りに響く。
地面に落ちた刀。
「はい。逮捕しますねー」
あれ、抵抗しない?
いつもだったら、クソ野郎くたばれ位言われるのに。
一瞬、男が笑った様な気がした。
気付いた時にはもう遅かった。
「黒ちゃん危ない!!」
左肩に出来た傷は、深いだろうと思う。
だけどそんな事はどうでもいい。
刀を構えろ。
「……久しぶりだね、A。ごめんね、僕、女の子傷付けるつもりなかったんだけど」
月明かりに照らされた男。
私は、目を疑った。
震える足は、手は、奴をまだ恐れている証。
「……大空隊長ぉおおおお!!」
その声にやっと気付いた。
周りを取り囲む、大勢の攘夷浪士。
完璧に油断した……ごめん、黒ちゃん夏く……
「一気に出て来てくれるたァ、ありがてェや」
233人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
千の歌を歌う人(プロフ) - 十音さん» 返信が遅くなり、すみません!!ご期待に添える自信はあまりないですが、書くのがすごく楽しいので頑張ります!! (2020年2月16日 23時) (レス) id: 88ef43b3c1 (このIDを非表示/違反報告)
十音 - 千の歌を歌う人さん» すごく好きです!(この作品も千さんも)(突然の告白) (2020年1月25日 23時) (レス) id: 29ef4bacad (このIDを非表示/違反報告)
千の歌を歌う人(プロフ) - 十音さん» すごく驚きました。すごく嬉しいです! (2020年1月25日 12時) (レス) id: 1dfb43aa3f (このIDを非表示/違反報告)
十音 - 千の歌を歌う人さん» と思ったら1位だよ!!!!おめでとう!!!! (2020年1月19日 1時) (レス) id: 29ef4bacad (このIDを非表示/違反報告)
十音 - 千の歌を歌う人さん» すごっっっ!!もう去年Aなってるんだよなぁ我。あ、関連作品ランキング2位おめでとう!!!!!! (2020年1月19日 0時) (レス) id: 29ef4bacad (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:千の歌を歌う人 | 作成日時:2020年1月1日 1時