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笑顔と無表情は紙一重 ページ13

「私ね、沖田さんのこと好きなの」

「…………え…」


何でだろう。何で、私はいつまでも隊長の側に居られると思ってたんだろう。

いつか、別れが来るのは理解していたはずなんだ。




「……Aちゃんは、好きなの?」


そっか、佐乃ちゃん好きだったんだ。
でも…二人が付き合ったらお似合いだな。


「…ううん!私は憧れてるだけだから」



そう言って笑う。
親友のことを応援したい。幸せになってほしい。
その気持ちは確かで。

脳裏に過ぎったのは、沖田隊長の笑顔。









「……失礼します、沖田さん」

「………んっ…ン…また大空かよ。安眠妨げんじゃね……って佐乃か」

「はい、見廻りに行くって。体調どうですか?」


助かった。
熱で頭痛いのに、あんな馬鹿でけぇ声で叫ばれたんじゃたまんねェや。


「あれが居なけりゃ、ちっとは良くなると思うんですがねィ」

「あはは。じゃあまた夜ご飯持って来ますね」




待てど暮らせど……いや、構えど(バズーカ)あいつは来ない。
覚悟してたんだけどなァ。部屋に入って来ようもんなら、この特殊、デスソースをぶっ放す予定なんだが。


そして、深夜。悟った。

奴は死んだんだと。

そう思うと安心して眠れた。なので、バズーカは土方の顔面にぶっ放そうと思う。





そう思えば。朝、庭で7番隊の奴らと山崎でカバディしてやがる。



「ちッ。生きてやがった」


いつもと変わらない笑い声。っつーか何考えてんだ。
もう一回寝よ。
と思ったが、便所に行こうと障子を開ける。



「カバディ、カバディ、カバディ……あっ」


“「おはようございます!沖田隊長」”



他の奴らと挨拶してくるだけで、他には何も言ってこない。合った目もすぐに逸らされた。

イラつく。すげぇ。





「土方、さっさと死ねよ」

「朝から何イラついてんだよ…」

「大空の野郎、絶対ェ何か隠してやすぜ。昨日から人が変わったみたいなんですよ」


「あぁ、そういや昨日から叫び声がしないな。他に好きな男でも出来たんだろ?
迷惑がってたから、良いんじゃねぇか」


バァアア____ン


「辛ッ!!!!つーかヒリヒリするッ!!何しやがる総悟ぉおおぉお!!」

「やだな、朝の恒例でさァ」

「恒例にすんなぁああ!!!」




好きな男………か。
まだ、調教しきれてないっつーのに。まッ、あいつになんざ、一生彼氏出来るわけないがねィ。

人生、山あり谷あり超えていく→←愛の重い女も悪くはない



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設定タグ:銀魂 , 沖田総悟 , 真選組   
作品ジャンル:恋愛
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千の歌を歌う人(プロフ) - 十音さん» 返信が遅くなり、すみません!!ご期待に添える自信はあまりないですが、書くのがすごく楽しいので頑張ります!! (2020年2月16日 23時) (レス) id: 88ef43b3c1 (このIDを非表示/違反報告)
十音 - 千の歌を歌う人さん» すごく好きです!(この作品も千さんも)(突然の告白) (2020年1月25日 23時) (レス) id: 29ef4bacad (このIDを非表示/違反報告)
千の歌を歌う人(プロフ) - 十音さん» すごく驚きました。すごく嬉しいです! (2020年1月25日 12時) (レス) id: 1dfb43aa3f (このIDを非表示/違反報告)
十音 - 千の歌を歌う人さん» と思ったら1位だよ!!!!おめでとう!!!! (2020年1月19日 1時) (レス) id: 29ef4bacad (このIDを非表示/違反報告)
十音 - 千の歌を歌う人さん» すごっっっ!!もう去年Aなってるんだよなぁ我。あ、関連作品ランキング2位おめでとう!!!!!! (2020年1月19日 0時) (レス) id: 29ef4bacad (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:千の歌を歌う人 | 作成日時:2020年1月1日 1時

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