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「た………剛…典?」









答え合わせには続きがあった。









行くなと言ってしがみ付いた私は









濃いめのキスをした









………らしい。









「俺だけ覚えてるの、フェアじゃないじゃん?」

「そっ…それとこれとは違う気が………」


慌てふためく私とは対照的に、剛典は至って通常通り。






意に反して早まっていく脈を感じながら

それを落ち着かせる事も




「A」




急に真剣な表情になった剛典から視線を反らす事も



私には

なに一つなす術がない。









なんとなく想像出来てしまうその先のセリフ。









「好きだよ」









わかってたのに、


わかってたはずなのに、









心臓が









止まった。









.









「なーんてね!
 どお?俺の演技。役者になれない?」

「ちょっ!やめてよもう!」

「あはは、ごめんごめん!
 でもさ、ちょっとドキドキしたでしょ?」

「…しちゃったじゃん」


一瞬だけ悲しそうに見えたけど、
直ぐにいつもの穏やかな顔に戻り、私を撫でた。


「ん。なら、よし!」









剛典を見送り、小さくため息をついた。

明日が日曜で良かった。

何事も無かったように過ごせるスキルを
私は持ち合わせていない。

少しだけ、クッションを置ける。









そしてきっと、自惚れじゃない。

さっきの剛典は本気だったと思う。





でも、それをジョークに変えたのは

多分、私の為。









「…帰ろ」









部屋に入り、電源の切れたスマホを充電器に挿したら

いくつかのメッセージと着信の知らせがあった。



その中にあった美鈴さんからの“無事に帰れた?”というLINEに、慌てて返信をした。




そして。




広臣からのLINEと着信。





何となく直ぐに返事が出来ないのは

何となく後ろめたさがあったから。

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設定タグ:三代目 , 登坂広臣 , 岩田剛典   
作品ジャンル:恋愛
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(プロフ) - ユキさん» ありがとうございます^^ライブは、このお話の030での登坂さん風に“ご想像で”です(#^.^#) (2020年1月27日 16時) (レス) id: 7cc216fb7f (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 空さんのストーリー大好きです三代目perfectyearライブは観に行く予定はありますか?私は京セラ観に行きたいけど倍率凄く高いですね(´;ω;`) (2020年1月27日 12時) (レス) id: 7bd6b3fcc4 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ユキさん» 楽しんで頂ければ幸いです^^ (2020年1月26日 19時) (レス) id: 7cc216fb7f (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 三代目メンバーのストーリー大好きです(*ゝω・*) (2020年1月26日 17時) (レス) id: 7bd6b3fcc4 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - shireyさん» ありがとうございます(^^♪ (2020年1月26日 13時) (レス) id: 7cc216fb7f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年1月18日 10時

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