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膨大な資料にある程度の区切りを付けて食堂に向かえば、珍しいことにワタシが最後だった。


まだ集合時間まで5分程あるはずなのだが……シッマと大先生がちゃんと居るとなれば、近々雪でも降るのだろうか


「Aく〜ん?何や失礼なこと考えてない?」


なんてことを考えていれば大先生に気味の悪い声で話し掛けられた




……仕事をして多少の疲労を抱えたワタシのSAN値がじわじわと削られていくから本当に勘弁してくれ


シッマはシャオロンと言い合いしていて此方には気付いていないらしい




『いや、大先生とシッマが時間前に集合するなんて珍しいなと思って』


「あ、そこ僕ら二人なのね……流石にいっつも遅刻ギリギリやとトンちにどやされるからさ、シッマはシャオちゃんを追っかけて来てたから今日遅刻してへんのはシャオちゃんのおかげかな」


成る程、今日は偶然が重なっただけのようだ



各々が好きな席に着いて食事をしていると、トントンが立ち上がり皆に注目を促した


「えー、報告が一個あるから食いながらでエエんやけどちゃんと聞いといてや____」




トントンの話は思いの外長く、話が終わる頃には皆、食事の手を止めて話を聞いていた


どうやら町に居る隠密班から、例の場所付近で最近他国民らしい姿がちらほら目撃情報として上がっていると報告があったらしい



まだ何の被害も出ていないらしいけど、警戒及び戦闘の準備は怠らないように。とのことだった




「………ってことで、いつも以上に外出には気を付けるように。そこの総統とか特に一人で出歩かん様にな」


「異議を申し立てる!」


すかさず立ち上がったグルッペンに皆の注目は自然と集まる




「いやいや、流石にグルッペンは出歩いたらアカンて」


「何だと!____」



しっかりと釘を刺されたグルッペンがわぎゃわぎゃと何かを叫んでいたが、流石に何かあってはいけないからと隣に居たオスマンに諌められていた






そしてまた何事もなかったかのように食事は再開されていく



数名ほど何が起こるかとわくわくしているメンバーが居たのはきっと気のせいだ、気のせいじゃないとトントンの胃に近々穴が開くだろう




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作品ジャンル:ファンタジー
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サキア(プロフ) - じゅーちょーさん» 了解しました、承諾します。等の意味で使ってます (2018年6月4日 0時) (レス) id: 4b79983a16 (このIDを非表示/違反報告)
じゅーちょー - すみません。41の「Si」ってどういう意味なんですか? (2018年6月3日 22時) (レス) id: 684c66f772 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ルカ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/c9dc1e2182/  
作成日時:2017年9月17日 2時

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