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あの食屍鬼と接触した日から釈然としないまま、しかし何も起こらないまま月日が経ち、ワタシはある日。書庫へと足を運んでいた
いつもは本を借りる為かエミさんの紅茶のお供をする為にしか行かないのだが、今日は少しばかり勝手が違う
「どうも、待ってましたよAさん。本来なら私がやる仕事なんですけどね…」
書庫へ行けばエミさんが待っていた
『いや、いいんだ。あの国の事ならワタシの方がお誂え向きだからね』
エミさんの謝罪を軽く流し作業部屋に入れば、普段は見る事のない複数の紙の束とパソコンが目に入った
書類の量は膨大で、いつもより部屋が窮屈に感じてしまう
「準備は出来ているので、好きに始めてください。何かあればお手伝いできるかと」
『分かった。ありがとうエミさん』
今日頼まれたのはあの研究室にあった書類やパソコンの言語を読み解くこと
何でも研究室にあった文字と称されるモノの全ては特殊な言語……言ってしまえば、研究室内のみ適応される架空言語の様なもので書かれていたらしい
そしてそれをワタシが見た所、難なくその文字を読み上げることが出来たのでこの仕事が任せられたのだ
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『……これは…？』
作業を進めていると、一つのロックが掛かったページに手が止まった
この国の言語に直すこと自体は簡単なのだが、それから先がワタシにはできない
言語の変換はできても、暗号の解除は手を出したことのない領域なので分からないのだ
『…エミさん』
近くで本を読んでいた彼に声を掛ければ、エミさんは読みかけの本を閉じて此方に来てくれた
「おや、どうされました？」
『此処だけロックが掛けられているんだ、此方の言語に直すのは簡単なんだけど…暗号の解読はワタシの専門外だね』
此方の言語に直した状態の言葉の羅列をエミさんに見せれば、彼も解除の方法は分からないらしい
「そうですね…大先生辺りなら分かるかもしれません。彼は暗記と解読が得意領域ですから」
普段ガバり勢として(幹部内では)有名な大先生だが、それが基本戦場だけの話なのもまた有名な話だ
…時々情報戦でもガバるのは気にしてはいけない。此方の痛手になる程の失敗はしないのだから戦場で盛大にヘマするより断然いい
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サキア(プロフ) - じゅーちょーさん» 了解しました、承諾します。等の意味で使ってます (2018年6月4日 0時) (
レス) id: 4b79983a16 (このIDを非表示/違反報告)
じゅーちょー - すみません。41の「Si」ってどういう意味なんですか？ (2018年6月3日 22時) (レス) id: 684c66f772 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルカ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/c9dc1e2182/
作成日時：2017年9月17日 2時
