16話 ページ18
バイトに向かうために走っているが家長さんの事が気になる。
花開院さんもいるが…それは学校にいる間だけで一日中見守ることはできない。
゛変な夢のせいで寝てなくて…゛
『!』
昼間の会話を思い出した私は脚を止めた。
誕生日という特別な日に見た変な夢と強まっている妖気。
考え過ぎの可能性もあるが一度思ってしまったら気になって仕方がない。
バイト先には遅れる事を連絡し学校に引き返した。
(何もなければいいのですが…)
急いで戻ると学校からはいつもは感じない妖気を感じ、すぐに【円】を使い家長さんを探した。
何故か彼女を見つけることが気配がない。
帰ったのならいいがこの妖気は家長さんに纏わりついていたものなので可能性は低い。
【凝】を使い学校の中を見て回ると あらゆる鏡の中に黒いオーラが見えた。
(もしかして…鏡の中にいるのですか!?)
分かったはいいものの中に入る方法が分からない。
とりあえず相手を警戒させるために鏡に手を当て私の妖気を送り込めないかやってみた。
すると手が吸い込まれるように中へと入りそうになり一旦離れるが…
(今の……まさか…妖怪の世界には妖怪しか踏み入れる事はできないというやつですかね。)
さっそく妖怪となり試すとあっさりと入ることができた。
入ってすぐに家長さんの悲鳴が聞こえ、急いで向かうと巨大な鏡の妖怪がトイレで襲っていたので挨拶代わりに壁へ蹴り飛ばす。
「があっ!?」
『なんて面倒な所で襲っているんですか。』
「…だ、だれ?」
家長さんには顔を見られないように背を向け立っている。
制服のままだが顔を見られなければバレないと思う。
『…通りすがりの妖怪です。とりあえずここから逃げますよ。』
「え?」
「させるかぁ!カナちゃんは…オデのモノォ!!」
襲いに来る変態鏡が怖い家長さんは私の背中の服を握りしめ小さく悲鳴を上げた。
近くまで来た奴を殴り飛ばすと鏡の一部が割れ壁にめり込んでいる。
諦めの悪い鏡はフラつきながらも家長さんを求め襲ってきた。
とどめを刺そうとしたが…斜め前の鏡から中へとやってきた赤目の男により奴は抑えつけられてしまう。
「ニギャッ!?」
「『!』」
「てめーオレのシマで女に…手ぇだしてんじゃねぇぞ。」
そう言った彼は刀で鏡を斬りつけ倒した。
彼が振り返る前に私は家長さんを鏡の世界から連れ出す事に成功。
『すみません。後は彼に…』
「え?待って白猫さん!」
家長さんの頭を軽く撫でながら謝りその場を走り去った。
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SORA(プロフ) - 天井凪さん» こんばんは!今作品は鋼の世界からリボーンではない世界へ転生した場合の話なので残念ながらリボーンのキャラ達はでてきません(;・∀・)ちなみにリクエストがありましたリボーンの番外編を作成中だったりします(゚▽゚)話数の関係でカットとなった話ですが… (2016年6月28日 0時) (レス) id: df83dcc9c9 (このIDを非表示/違反報告)
天井凪 - ぬら孫ではリボーンキャラは出てこないんですか? (2016年6月27日 23時) (レス) id: e8b19dad5d (このIDを非表示/違反報告)
雪月花 舞姫(プロフ) - SORAさん» ありがとうございます!おはあさんですか~。成る程。原作知識無いんですか~。あったらあったで面白そうだなと思って聞きました。原作知識があってもなくてもSORAさんの作品は面白いので今後も期待ですね! (2016年6月9日 23時) (レス) id: 4714cfa3bf (このIDを非表示/違反報告)
SORA(プロフ) - 雪月花 舞姫さん» 毎度ありがとうございます(^^)!今回の名字は私のおばあちゃんの名字をお借りしました。祖母との二人暮らしの設定に決めた時にふと、猫好きだったおばあちゃんを思い出しまして…(。・・。)カエマシタ あと夢主に原作知識はありません( ̄∇ ̄) (2016年6月9日 23時) (レス) id: df83dcc9c9 (このIDを非表示/違反報告)
雪月花 舞姫(プロフ) - 新作おめです!ぬら孫、1ページ目からすでに面白かったです!この世界ではクロームポジションって氷麗なんですね。相変わらず面白いですよ!あ、質問です。名字、前は水野でしたよね?変わった理由が知りたいです。あと、ぬら孫の原作知識ってあるんですか? (2016年6月9日 22時) (レス) id: 4714cfa3bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:SORA | 作成日時:2016年6月9日 18時