243話 ページ10
「いずれ話す事だったんだけどね…ぶっちゃけこのボンゴレとシモンの戦いを仕組んだのは俺チンでぇーす♪」
「!!」
『………。』
「目的は3つあって…1つはボンゴレの壊滅。炎真やアーデルハイトが頑張ってるやつね。そんでもう1つはキミ…クロームちゃんだよ〜ん♪」
そう言いながら彼は姿を変えていく。
声も変わり誰かさんにそっくりな成人男性が現れた。
「正確には君を入口にして君のマスターたる【六道骸の肉体】をいただきたい。」
「…この人!初代霧の守護者【Dデイモン・スペード】!」
『…本当に六道さんと瓜二つですね。』
「できればその身…自らの意志で差し出して欲しい。」
「…いや!」
まさかの相手からの肉体差し出せ発言に凪は拒否するが奴は諦める気がないようだ。
私は幻術をかけられないように凪を真後ろに隠し睨む。
「おやおや。そんなに睨まなくても今は彼女に手は出しませんよ。あとで大人しくしていてもらいますがね。」
『……もう1つの目的はなんです?』
「もちろん貴女ですよ。言ったでしょう?私と組む気はないかと…」
「!」
『断ったはずですが…どうせ幻術で操るのでしょうね。』
今の状況でこの人相手に幻術からは逃げられない。
…やはり私は幻術使いとの戦いが苦手だ。
「ヌフフフ…その通りですよ。ちなみに貴女を仲間にとアーデルハイト達に勧めたのは私です。」
『分かりませんね。世界には私よりも優秀な強者がいるのになぜ私なのですか?』
「戦闘能力や判断能力などもそうですが…貴女の仲間に対する思いの強さや考えは誰かさんにそっくりなんですよ。」
「『?』」
「さて、お喋りはこの辺にしましょうか。水野A…私のものになるのです。」
「駄目!」
『!』
近づこうとするデイモンの前に出た凪は両手を広げ私を守ろうとしてくれた。
怖いのか少し震えている。
「健気ですねクローム髑髏。しかし、貴女の出番はもう少し後です…今は眠りなさい。」
「あ!……」
『!…クローム!?』
倒れる凪を支え名を呼ぶが反応はない。
そんな私の目の前にやって来たデイモンは気づいた私にも幻術をかけた。
『!』
「クローム髑髏は眠っているだけです。だから安心して私のものになりなさい。…A…」
(…っ!……………綱…吉……)
デイモンの声だけが頭の中に響き意識が薄れるなか私は誰かの声を聞いた気がした。
「ヌフフフ。私と共に来てくれますね?」
『…はい。……デイモン様…』
〜続く〜
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吹雪 - SORAさん» SORAさん!ありがとうございます! (2016年3月23日 18時) (レス) id: aa00951892 (このIDを非表示/違反報告)
SORA(プロフ) - 吹雪さん» なるほど、分かりました(^▽^)!知らせてくれてありがとうございます(^^)知らなかったらプチ混乱してたかも…(・・;) あと前者ということなので虹の代理戦争編の前の話にしますので少々お時間がかかります………急いで考えてきます!! (2016年3月23日 12時) (レス) id: df83dcc9c9 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪 - あと、言って良いのか迷っていたんですが、この度、言わせて頂きます。実は私、多重人格なんですよね。たまに一人称が、僕になったり、俺になったりします。一応、女なんですけどね・・・。 (2016年3月23日 1時) (レス) id: aa00951892 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪 - 前者でお願いします(即答)← (2016年3月23日 1時) (レス) id: aa00951892 (このIDを非表示/違反報告)
SORA(プロフ) - 吹雪さん» いえいえ大丈夫ですよ(^^)嫉妬OKです!…あと度々すみませんが、やはり主人公にはエド達であると知っている(そのままの姿でトリップ)と知らずに交流(姿を変えトリップ)のどちらが良いですか?話が大きく変わるので選んで頂きたいです(^_^;) (2016年3月22日 18時) (レス) id: df83dcc9c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:SORA | 作成日時:2016年2月20日 19時