258話 ページ25
ゆっくりと歩きながらデイモンは近づいてくる。
凪は黒曜メンバーとAの有幻覚を出現させ戦闘態勢にはいった。
目の前に現れた自分達に私は開いた口がふさがらない。
(な…なんと……これが凪の有幻覚……私もいますね……なんか嬉しい…)
D「ヌフフ。そんなものでは私の相手にはなりませんよ。」
小馬鹿にした態度に凪は睨みつけはっきりと言った。
凪「私の家族は弱くない。」
幻A「私達を信じる凪の思いは強い…そう簡単に倒せると思わないことです。……なんせ家族ですからね!」ドヤッ
幻犬「うわ!何コイツ、幻覚でもウゼーびょん!」
幻千「…………。」
幻骸「クフフフ。逆にウザくないAなんて恐ろしくて想像ができませんね。」
幻A「『だまらっしゃい!!』」
怒鳴った瞬間、体の傷に響き痛みでうずくまっている私を幻覚達は呆れた視線を向けていた。
凪「Aは大人しくしてて……みんないくよ。」
(凪さん!かっこいいッス!)
今までとは違う凪は凛々しくも美しく……再び私のハートは射抜かれたのだった。
血が足りず体力も気力もろくに残っていないのでこれ以上は叫べないのが残念だ。
千種と凪は後方支援を、他の三人は前衛で戦闘を開始…
バージョンアップした凪の有幻覚達の戦闘能力は高いうえにコンビネーションもピカイチだ。
幻術使いが二人と有幻覚の私は幻術対策の【凝】も使用しておりデイモンの幻覚はすぐに攻略されている。
D(……なんて面倒な……このままでは六道骸を誘き出すのが難しいですね。どうしたものか……)
凪「(…何か考えてる……まだ骸さんを呼ぶ気でいるの?……そんなことさせない。)……ムクロウ…形態変化(カンピオ・フォルマ)!」
凪が叫んだ瞬間、アニマル匣のムクロウが三又槍と一体となり姿を変えた。
錫杖のような武器となったそれを凪は地面へと突き幻覚空間を創りだし、真っ暗な空間には淡く光り輝く桜の花びらが美しく舞っている。
『…………綺麗。』
D「ほう。なんとも美しい世界ですね。」
凪「水野家の桜は1番綺麗で好きだから…それよりも術中にいるということは知覚のコントロール権を剥奪されたことになる…」
D「!」
次の瞬間、舞っていた花びらがデイモンの周りに渦を巻くように集まり彼を切り刻みだした。
D「ぐあああっ!」
(〜〜っ!?)
今までの凪とは違い容赦のない攻撃をしていく姿を私は目と口をギャグ漫画のごとく開けガン見していた。
〜続く〜
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吹雪 - SORAさん» SORAさん!ありがとうございます! (2016年3月23日 18時) (レス) id: aa00951892 (このIDを非表示/違反報告)
SORA(プロフ) - 吹雪さん» なるほど、分かりました(^▽^)!知らせてくれてありがとうございます(^^)知らなかったらプチ混乱してたかも…(・・;) あと前者ということなので虹の代理戦争編の前の話にしますので少々お時間がかかります………急いで考えてきます!! (2016年3月23日 12時) (レス) id: df83dcc9c9 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪 - あと、言って良いのか迷っていたんですが、この度、言わせて頂きます。実は私、多重人格なんですよね。たまに一人称が、僕になったり、俺になったりします。一応、女なんですけどね・・・。 (2016年3月23日 1時) (レス) id: aa00951892 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪 - 前者でお願いします(即答)← (2016年3月23日 1時) (レス) id: aa00951892 (このIDを非表示/違反報告)
SORA(プロフ) - 吹雪さん» いえいえ大丈夫ですよ(^^)嫉妬OKです!…あと度々すみませんが、やはり主人公にはエド達であると知っている(そのままの姿でトリップ)と知らずに交流(姿を変えトリップ)のどちらが良いですか?話が大きく変わるので選んで頂きたいです(^_^;) (2016年3月22日 18時) (レス) id: df83dcc9c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:SORA | 作成日時:2016年2月20日 19時