第４２話 ページ47
「ごめんA……ディーノさんのおかげで今までの点をチャラにしてもらったんだけど……次で勝った方が優勝で…負けたら、罰金10億円ってことになったんだ」
(NOーーーーーッ！！)
リ「そんじゃ、始めるぞ。最後の勝負は【巨大だるまおとし】だ」
そう言って用意されたのは見上げなければならない程に大きな物。
これには皆も嘘だろ！？と驚いている。
獄「…だ、大丈夫っスかね？」
ハ「だ、大丈夫ですよ！皆で応援しましょう！」
リ「ルールは相手の駒を全て落とすことだ……では開始」
私の相手はマッチョのおじさんだった。
アームストロングさんを思い出すなぁ……と、立ったまま乾いた笑いをこぼす。
綱「A！？相手が来てるよ！」
相手の人は一つ一つ、豪快に駒を落としていくのに対して私は落とす気がない。
獄「駒が！A何してんだ！立ってないでお前も攻撃しろ！！」
山「どうしたんだ？水野は…」
「「Aちゃん…」」
綱(……まさか！)
綱吉は気づいているかもしれないが、新年早々罰金10億円というピンチに……しかも、遊びでだなんて冗談ではない。
ましてや、若い女の子達にまで地獄を味わわせる事を私が良しとする訳なかろうて！
私は最後の一つの駒を落とそうとしている人の後ろに行き…
ﾃﾞｨ「アラン！後ろだ！！」
後ろから腰に手を回してガッチリ固定。
そして、そのまま持ち上げ……ジャーマンスープレックス！！
「「………………」」
観客全員が絶句するなか、私はスッキリとした気分で笑顔だ。
「アラン選手、戦闘不能によりAの勝ちとする！」
「「ええーー！？」」
すぐにディーノさんがリボーン君に抗議しにくる。
「おいっ！駒を全部落としたほうが勝ちのはずだろ！？」
「何言ってんだ？相手の駒を落とすんだ。反撃は当たり前だろ。マフィアたるもの敵はすぐに倒さねぇとな」ﾆﾔﾘ
「なっ！？」
そんなやり取りを横目に私はハルちゃんとハイタッチ！
ドン引きされるかと思ったが問題ないようで安心した。
京「凄いね！男の人を持ち上げるなんて」
ハ「ハルもビックリしました。Aちゃんって強かったんですね！」
獄「なんにしても、これでボンゴレの優勝だ。よくやったA！」
山「やっぱ、水野もすげぇな！」
そして、一人苦笑しながら声をかけたのは綱吉だ。
「おつかれ……大丈夫？いろんな意味で」
『さすが綱吉。よくお分かりで』
「長い付き合いだからね」
賞品は最新武器の詰め合わせ、その場で返却決定！
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作者名：SORA | 作成日時：2015年3月3日 22時
