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第31話 ページ36

皆さん、こんにちは。清水綾香です。
前回、棒倒しが終わったのですがまだ暴れたりないらしく…未だに続いています。
そのなかに私の友人もいます。
幼馴染みの沢田君を助けるためとはいえ、女の子が無事でいられるはずかない…そう思ったのですが…

『…離れなさい!!』
「ぐふぇっ!」「わあぁっ!?」「ギャアッ!」

凄いですよね。
蹴りの鋭さといい威力といい…あの子は本当に女の子なのかな?
人間って蹴り1つであんなに吹き飛ぶものなんて知らなかったや。

遠い目をしながら眺めていると次は大爆発が連続で起きています。

「!?」

あぁ、ついに爆発まで…というか投げてる人って獄寺君だ。
いつもの爆発は君だったんだね。

(…綱吉は……いました!)

綱吉君を見つけた彼女は肩を掴み…

「ひっ!?……あれ?A!?何でここに!?」
『助けに来ました。棒倒しは終わったんです。殴られ続ける必要はありません。…そもそも綱吉は犯人ではないですし』
「っ!……ありがとう!」
『このまま逃げます。じっとしていてください!』
「えっ?…うわぁぁ!!」

皆さんお分かりでしょうか?
A君は沢田君を姫様だっこをし、人の上を跳び走りこちらに向かっております。
……いろいろと準備が必要だよね。

『ふぅ。獄寺君のおかげで綱吉どころではないのでしょう。簡単に逃げれました』
「…そうなんだ」
「おかえりなさい。沢田君は治療の前にこれを着た方が良いよ。」
「えっ?…誰?というかこの体操着…」

沢田君はお疲れなのに対しA君は汗一つ流れていません。
凄いなぁ…

『ただいま。こちらは友達の清水綾香ちゃんです。…借りてきてくれたんですか?』
「さすがに裸はね。それは後で体育の先生に返したら良いから…で、ついでに治療もね」
「救急箱!…ありがとう!清水さん!」
『ありがとう綾香ちゃん!助かります』

こういう時の二人の表情というか雰囲気というか…なんか似てる。

沢田君の治療が終わる頃には笹川先輩だけが元気に立っていました。
勝者「笹川先輩」!……なんて♪



【帰り道】

「あ〜ひどい目に遭ったよ。リボーンのせいで…ムスッ」
『そうですね。今日は早めに休むとしますか』
「俺もそうする」

その日の夜、携帯には多くのメールが届きました。

『……クスッ』

凪やハルちゃんに京子ちゃん…そして今、
綾香ちゃんからも、皆私の身の心配をしてくれています。
とても嬉しい。
私は素敵な友人達と出会えて……本当に幸せな者です。

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作者名:SORA | 作成日時:2015年3月3日 22時

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