第7話【中学一年生〜】 ページ11
私達が友達になり約束をした日から数年経ちました。
子供の時って自分の時間がたっぷりあるので、前世で出来なかった事とかやりたい放題なんですよね。
それに身体能力も信じられない位上がっていくので笑いが止まらない。
錬金術は…錬成時間の短縮を目標に錬成対象の構造等を勉強し、イメージトレーニングを行っていました。
1秒縮めるだけでも大変でした。
「A!早くしないと遅刻だよ!!」
『はい!今行きます!』
そうでした…今日は入学式なんですよね。
綱吉とは同じ中学校です。
因みに私達はお互いを名前だけで呼んでいます。
「……ねぇA。何で男子の制服にしたの?それ以前によく許可でたね(汗)」
『だって、スカートだと動きに制限がありますし…それに私には男子の制服の方が似合ってますし♪』
「確かに似合ってるね。」
『許可はお父さんが取ってくれたので、詳しくは知らないんです。』
「そっか。…あっ!着いたみたいだね。同じクラスだと良いなぁ。」
『そうですね。張り出されている筈ですから見に行きましょう!』
「うん!」
話は進んで帰宅時間です。
私は一人でトボトボと歩いています。
『……ハァ。別々になるとは。』
私はC組、綱吉はA組になりました。
今までずっと同じクラスだったからなぁ。
『………少し寂しいかな。』ボソッ
それからは何事もなく日々を過ごしていました。
綱吉とは行きと帰りを一緒にするだけで、学校ではあまり会えていません。
クラスの子達もみんな良い人達で問題は何もなく、このまま過ごしていくものだと思っていました。
…………あの子が現れるまでは。
【ある日の朝】
『………おはよう、綱吉。』
「………おはよう、A」
「チャオっす!」
『……スイカ。次、綱吉の番ですよ?』
「何でしりとり!?てか、変な現実逃避しないでよA!!』
綱吉よ、無理言いなさんな。
目の前に人形かと思うぐらいにデフォルメされた赤ん坊がいるんですよ?
しかも二足歩行ですよ?話してますよ?スーツですよ?
…本当にこの世界は変ですね。
『…ごめんなさい。この子は綱吉の知り合いですか?』
「うん、まあ。従兄弟かな。」
「ちげーぞ。俺はこいつの家庭教師でヒットマンだ。」
「んな!!ち、違うからね!こいつは…って何?」
慌てる綱吉の肩を掴み、励ましの一言。
『…ドンマイ。』
「…………。」
〜続く〜
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作者名:SORA | 作成日時:2015年3月3日 22時