ナニモミエナイ。【stxxx】【黄】

第二十五話　どこへ行ったの ページ25

受付の人が言っていたことが本当なら、おそらくその女性はるぅとくんのお母さんだろう。


それが本当のことなら、かなりマズい。


るぅとくんが誰にも告げずに、お母さんと退院していったってことは、おそらく手術が失敗したってことで。


そして彼は、すとぷりを抜けるつもりなのだろう。


るぅとくんが自分自身でやめたいと思うのなら止めないけども、”自分がいたら迷惑がかかるから"という理由では辞めさせることは出来ない。


それに、アイツはすとぷりとしての活動が生きがいだったはず。

前にそんな話をしていた。


ただ、実家に帰ったというのは厄介だ。


僕のようにお母さんの話をすることがあまりないるぅとくんの実家なんて知らない。



なーくんも知ってるとは思えないし、何よりるぅとくんのことだから、誰も知らないところに行くはず。


今から追いかけるなんてことも、２時間前にここを出たんなら無理だろう。


どうする？
考えろ、ころん。



とりあえず待合室に座って、必死に考えを巡らせていた時。


さ「あれ？ころん？」

メンバーの声が聞こえた。


バッと顔を上げ、皆を見つめる。


な「あれ、ホントじゃん。
るぅとくんは？」


こ「いない…」

ジ「ん？なんつった？」

こ「いない…
いないんだ、どこにも！！
手術が失敗して、アイツは、アイツは…」


涙が今更溢れてきて、しゃくりあげる。


レコーディングが終わってから直行でここに来たらしい４人は、状況が呑み込めて来たようで、青ざめた顔を見合わせた。
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作者から

アンケートの結果、いくつかエンドを書くことにしました。
ご協力ありがとうございました。

あと、この作品に順位が付きました。
たくさんのお気に入り登録、評価などありがとうございます。

コメントもすごいモチベーションあがりました。

憧れの作者様からで…
飛び上がりました。

学生の拙い文章ですが、これからもこの作品をお願いします！

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