02 ページ3
「Youは？受けにきたの？」
「え？」
私、女なんだけど…。
「冗談だよ。誰かの付き添いでしょ？どう？皆を見て」
「凄いなって思います。私、無理だから」
「どうして？」
「女だから？あと、ジャニーズは男しか入れませんし」
「ふぅん。じゃあもし女の子が入る資格を付けたらYouはオーディション受ける？」
なんか夢物語みたいな事言ってる…。
清掃員なのにのんびりしてていいのかな？
「…それでも受けないと思います。私、アイドルとか向いてないから」
「素直だね。歌もダンスも出来ないの？」
「歌は私の方が上手だって言われます。兄はダンスが上手ですけど」
「ほうほう。お兄さん、どこ？」
「あれです。15番の番号札をつけてる子」
おじさんに教えたら私と友哉の顔を交互に見た。
「年子？の割には似てるね」
「双子なんです」
「ああ、なるほど！よく似てるね！でも二卵性だよね？」
「…一応」
「面白いね。うん、面白い」
「何がですか…？」
「そこまで！これでオーディション終了します。番号で呼ばれた方が合格です」
「終わったみたいだね。どう？どのくらい合格すると思う？」
「さぁ…？」
ジャニーズって合格率低いから知らないし…。
友哉の番号呼ばれなかったな…。
「落ちちゃった」
「うん。番号札返さないとね」
「だね」
「僕が預かるよ」
「すみません。よろしくお願いします」
「ふむ…。お兄さんもいいね！」
「え？A、この人は？」
「清掃員のおじさん？一緒に見学してた」
「You達さ、ジャニーズに入らない？」
「「え？」」
このおじさん…何者？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 26人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：空 | 作成日時：2018年5月6日 9時
