�此ダ語咾詫符廚北欧� ページ8
『─来たか。』
『…ゴ用件ヲ、オ聞カセ願エマスカ。』
昼夜関係無く、暗鬱とした闇に覆われたその場所は、空気すら何処か寒々としている。草木すら生気を失うその空間は決して生物が生きる事に適した場所では無い。
エインシャント卿はこの空間が嫌悪の対象であり─然し今まさにこの世界全土をこの空間…『亜空間』に落とすという計画に自身が加担している事が、何よりも嫌だった。そしてそれと同時に脳裏を過ぎるのは─抵抗した仲間達を皆、再起不能なまでにボロボロに破壊した目の前のモノ。
卿の姿を視界に入れ、型で作られたような水色一色の顔をニヤリと歪めたそれ─タブーこそ、卿が最も憎み、同時に最も恐れているモノだった。
＊
『なに、そう身構えるな。…貴様は良くやってくれているだろう？嗚呼─貴様ら、か。』
『……』
『お陰で我が母艦も完成間近、各地に放った爆弾も起動され、亜空間は確実に世界に侵食している…喜ばしい事だろう？』
「なあ？」と同意を求めるように自分に話を振るコレの内心では、自分など毛程の価値も無いのだろう。求めるのはあくまで我らの技術力…計画が完遂すれば最早、自分達に価値は無い。その時、果たして自分は─そこまで考えて、卿は思考を振り払った。…今はまだ、その時ではない。
『…クッ、まあいい。貴様を呼び立てたのは他でもない─我が軍の中で、我の存在を唯一知る貴様には、新たな��協力者��の事を伝えておこうと思ったまで。』
『…協力者？』
『嗚呼、そうだとも。』
やけに上機嫌に見えるタブーが、何かを手繰り寄せるように腕を振るうと─金属音ともつかぬ、何かが擦れ合う奇妙な音と共に、
『コ、レハ─』
それは、まだ幼い子供だった。
瞳を閉じ、時折苦しげに小さく呻く様は悪夢に魘されているようだったが─その四肢に絡み付き、また柔らかな肉を貫き穿っている光の鎖を見れば、少年の苦しみが何によって齎されているかなど一目瞭然だった。
『コレは、マスターハンド…あの忌々しい創造の化身とはまた違う、旧き力を宿している。今はまだ脆弱な生命だが…なに、力だけならば器の状態など関係が無い。─その力を、殊勝にも命を犠牲にして我に捧げているのだ、コレは。』
意識の無い少年が自らコレに加担しているとは、卿には考えられなかった。そして恐らくは、この少年は連れ去られてきたのだろうと─そう考え、また回路の痛みがぶり返す様だった。
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チイチ(プロフ) - suwaroさん» こんにちは！来ちゃいました、続編に…！またコメント下さって本当に嬉しいです、有難うございます！頑張らせて頂きますので、どうぞ宜しくお願いします！ (2019年11月21日 20時) (
レス) id: a34c130848 (このIDを非表示/違反報告)
suwaro - 続編キター！これからも頑張ってください！ (2019年11月21日 6時) (レス) id: 1a4b63d778 (このIDを非表示/違反報告)
チイチ(プロフ) - Mirai atさん» こんにちは！続編でもコメント頂けてとても嬉しいです…！有難うございます！ これからバンバン更新していきますので、またよろしくお願いします！ (2019年11月18日 23時) (レス) id: a34c130848 (このIDを非表示/違反報告)
Mirai at(プロフ) - ついに続編ですね!更新待ってまーす。 (2019年11月18日 15時) (レス) id: 86ab96dee6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チイチ | 作成日時：2019年11月16日 1時
