�宗ケ西紊硫餽隋´� ページ27
『─今の貴方達では、此処へ向かう事は出来ません。何故なら…』
「…そこは、浮島なんだ。例えとか、現象の名前じゃなくて…本当に、空に浮く島。だから2人も、別の仲間の乗り物に乗せてもらって、そこへ行った。だけど…だからこそ、今のボクらには無理なんだ。」
どうしようもない問題だった。人員の不足に、機動力の不足、状況把握の不足─不足だらけの今、敵の本拠地と癒着している可能性も高いその場所へ向かおうとする事自体が、まず危険極まりない事だったのだ。
重苦しい空気に包まれた2人からその空気を払うように、こほんと咳払いが響く。その原因─女神の青い影からはまだ、希望の光が失われていなかった。
『─諦めるのは、まだ早いですよ。』
「へ、」と間抜けな声を上げるピットを他所に、パルテナが地図へ錫杖を翳す。─そうして、今も移動し続ける1つの赤い点を浮かび上がらせた。
『これは、先程スタジアムにて観測されたローブの人物…確か、エインシャント卿と名乗りましたか。その人物の痕跡を辿ったものです。どうやらあの人物は、同じ爆弾をこの世界の各地に落とす役目を担っているみたいですね。つまり、暫くはこの世界から離れる事は出来ないでしょう。とすると─』
「アイツの事は、捕まえられるかもしれない？」
『ええ、ご名答です。』
にこりと微笑んで、女神はマリオに肯定した。
漸く見えた光明に沸き立つ中、突然女神の姿が大きくぶれた。ノイズの走るその様に、ピットが焦ったように傍へ駆け寄った。
「─パルテナ様！」
『ッやはり、少し無理が過ぎましたか……ピット。この通信が、恐らく最後になります。これ以降は、貴方のその羽根に一時的に力を与える時─《飛翔の奇跡》としてのみ、私の力は働くことになるでしょう。』
しかし、心配することはありません─ピットの目を真っ直ぐに見つめながら、パルテナは一つ一つ、ゆっくりと言葉を吐き出す。
『貴方はもう、彼らに負けない…いえ、並び立つに相応しい立派な戦士です。だから、自信を持ちなさい、ピット。親衛隊長としての活躍、期待していますよ？』
「っはい…！ピット、パルテナ親衛隊隊長として、全力で解決にあたります！」
親衛隊隊長。現在のピットにその言葉は馴染みが無かったが─それが分かるのは、また未来の話だ。
『─このルートなら、恐らく卿と鉢合わせる事ができます。…武運を。』
「有難う、パルテナ。」
最後にもう一度微笑むと、青い女神の影は光となって消失した。
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チイチ(プロフ) - suwaroさん» こんにちは！来ちゃいました、続編に…！またコメント下さって本当に嬉しいです、有難うございます！頑張らせて頂きますので、どうぞ宜しくお願いします！ (2019年11月21日 20時) (
レス) id: a34c130848 (このIDを非表示/違反報告)
suwaro - 続編キター！これからも頑張ってください！ (2019年11月21日 6時) (レス) id: 1a4b63d778 (このIDを非表示/違反報告)
チイチ(プロフ) - Mirai atさん» こんにちは！続編でもコメント頂けてとても嬉しいです…！有難うございます！ これからバンバン更新していきますので、またよろしくお願いします！ (2019年11月18日 23時) (レス) id: a34c130848 (このIDを非表示/違反報告)
Mirai at(プロフ) - ついに続編ですね!更新待ってまーす。 (2019年11月18日 15時) (レス) id: 86ab96dee6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チイチ | 作成日時：2019年11月16日 1時
