初恋物語。【 skt 】 (ページ5)

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「あ、居った、センラーーー！！！」

坂田くんが大声で泉くんを呼ぶ。
泉を"せん"とも読むからセンラのセンはそこから由来したんだろうけど、ラは何処から沸いて出たんだろう…

私がそんなことを考えている間に坂田くんは泉くんへと駆け寄っていた。

ぁ、足速い…

私も急いで二人に近づいた。

「緋守さん！こいつセンラ！俺の友達！！」

満面の笑みで私に泉くんを紹介する。

「ぇ、えっと…」

sn「坂田本間アホやなぁ、クラス同じやったんやから知っとるに決まっとるやん」

私が困っていると泉くんが助け船を出してくれる。
「それに、」と泉くんが言葉を続ける。

sn「俺と坂田とAちゃんの三人で話したことあるやん」

「……え！？そうやっけ！？」

今日初めて話しましたよね！？みたいな驚き方をしている。

そうだよね…私と話したことなんて忘れてるよね……

それでも、私のことを覚えててくれていたのが凄く嬉しかった。

「だ、大丈夫ですよ…私存在感無いので忘れてて当然です……」

自分でも言っていて悲しくなってくる。

「え、いや、そんなことないやん！！な！？」

と、泉くんに同情を求める坂田くん。
泉くんも「そうそう」と相槌を打つ。

坂田くんの優しさに、私はまた恋をするのだった。