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story.3 ページ4

国見side



「国見ー。教室行こうぜ」

「おう」


お先に失礼しますなんて言いながら部室を出る


「そういえば今日数学の単元テストだ」


「俺は明日」


「まじか!いいなー」

なんて隣で話しているのは金田一勇太郎

中学からの友達だ



「あ。」

「どうした?」

「部室に忘れ物した。先行ってて」

「おうー」


俺はすぐ部室に戻る



部室に戻ると中には誰もいなかったが鍵が開いていた。

忘れ物を取り鍵をしめようと思ったが

自分が部室の鍵を持ってないことに気づきその場を後にする



教室に向かおうとしたとき水道に誰かがいることに気づき

普段の俺なら気にならないはずなのに。らしくないなんて思いながら


水道のところを覗く。






あの後ろ姿はよく見かける


いつも一人でスポドリを作る姿。

記録をとる姿。


A先輩だ


今日も一人かなんて思いながら先輩に声をかける。


「A先輩」


A先輩はこっちに振り向きびっくりしている。

まあいつもの俺ならここにいるはずが無いからびっくりするに決まってる。



先輩はまた手を動かしながら


どうしたの?なんて聞いてくる

だから俺は素直に答える。



そのまま先輩と話を進める



「俺も手伝いますよ」なんて言えば最初は否定したものの


少しうれしそうに『ありがとう』と笑ってくれる。



先輩の笑顔初めてめてみたかも。


笑顔は見たことあるんだけどそれとはちょっと違う。

本当の笑顔みたいな感じ。


あぁ、いつもこの笑顔が見たいななんてらしくないことおもったり



俺もなぜ一人でいるのか気になって聞いてみると

「陽菜乃ちゃんはもう教室じゃない?」

なんて平然と答えるもんだからいつも一人だということが分かり


「そーなんですね。じゃあいつもこれを

一人でやってるってことですね」


なんていうと


「そうなるね」なんて答えてくれる。


見ていれば分かる。深瀬先輩はいつも俺たちのことを応援している。

その間A先輩はいないから。

きっとその間にスポドリ作ったりタオルを用意しているんだろう。


深瀬先輩はいつも配るだけ。

それで皆から声をかけられてうれしそうに笑う。


そんなのA先輩がかわいそうだなって。

だから俺は

「先輩も大変ですね。無理しない程度に頑張ってください」

なんてまたらしくないことを言う。


先輩は「うん。ありがとう」

なんて少し照れながら言うもんだから俺まで照れる。

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作者名:そら | 作成日時:2017年11月12日 15時

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