逢魔時～時を越えた絆～8 (ページ24)

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今日は体調がいいため、部屋で神楽の稽古をしていた

勿論、無理をしない範囲でね

すると、部屋の戸を叩く音が聞こえてきた

「はい？」

小山「A、ちょっといい？」

「けーちゃん？大丈夫だよ、今開けるね」

部屋の扉を開けるけど、小山さんは中に入らず、そわそわしていた

「どうしたの？」

小山「シゲ、来なかった？朝から見てないんだ」

「私のところには来てないよ」

そういえば、ずっと加藤さんの姿が見えない

出かけたまま帰ってきてないのかな？

小山「気のせいかもしれないけど、最近のシゲ、ちょっと様子がおかしいんだ」

小山さんは不安そうに視線を下げた

「おかしいって？」

小山「何だか落ち着きがないっていうか・・・、あんまり笑わなくなったし」

確かに・・・、最近の加藤さんは、心から笑っているような感じではない

何かあったのではないかと、心配になった

「加藤さんが行きそうな場所、分かる？」

小山「人が集まる場所は苦手だから、里ではないと思う、坂の上の広場には俺達くらいしか行かないし・・・」

そもそも加藤さんは庭の桜を眺めていることが多い

だから今日もそうだろうと疑わなかった

「・・・・・」

一つ、思い当たる場所が浮かぶ