act17-12 ページ44
〜小山side〜
目覚めた彼女は、俺を見て驚いていた
窓が僅かに開いていたし、逃げると思っていたのかな？
・・・俺はまだ、貴女と一緒にいたいんだ
「おはよう！元気になった？おいで」
差し出された彼女の掌の上に乗る
―――ありがとう、おかげで元気になったよ
言葉を伝えることが出来ないのが、少しもどかしい
女の子は嬉しそうに、満面の笑みを浮かべている
「綺麗な羽だね、私、貴方の紅い羽、好きだよ」
彼女の言葉が、嬉しかった
そんな気持ちを表すように、無意識のうちに羽がパタパタ動く
「私はA、よろしくね！」
A・・・
名前を聞いただけなのに、心が温かくなっていく感覚がした
それにしても、白い服がとても似合う
それはまるで、俺が目指す雲の様だった・・・
「元気になったみたいだし、貴方もお家に帰らないとね」
彼女の言葉に、俺は固まった
まだ・・・離れたくない
Aは俺を掌に乗せたまま、俺を助けてくれた場所に向かった
「バイバイ」
手を高く掲げ、寂しそうな声を出す
Aは、本当に優しい子だな・・・
ただの蝶の為に、ここまでしてくれるんだから・・・
ごめんな、A
「・・・どうしたの？帰らないの？」
俺はもう少し・・・Aと一緒にいたいんだ・・・
迷惑かもしれない
だけどまだ・・・俺を貴女のそばにいさせてほしい
俺の想いが彼女に伝わるかは分からないけど、心からそう強く願っていた
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天照(プロフ) - ゆうみさん» ありがとうございます！長く続いているシリーズですが、応援して下さり光栄です。次第に謎が明らかになっていき、あれ、そう言えばここが伏線だったんだ、と思い返していただけると嬉しいです。楽しみにして下さり感謝感激です。 (2019年9月1日 19時) (
レス) id: 2734c54e1d (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみ(プロフ) - 移行ありがとうございます！いつも楽しみにしております♪お話も進みますます展開が楽しみです！まだ謎の部分とか、何でだろ？とか色々考えながら読み進めてるのでこれからもお話楽しみにしてますので頑張ってください！！ (2019年9月1日 8時) (レス) id: bea5fb83fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天照 | 作成日時：2019年9月1日 6時
