act12-21 ページ12
神社に戻ってきてすぐ、私達は各自の部屋で休むことになった
皆さんの怪我の手当てをしようと思ったけど・・・
増田「俺達なら大丈夫だよ、しばらく休めば回復するから」
小山「Aちゃんも疲れてるだろうし、今日はゆっくり休みなよ」
・・・とのことなので、彼らのご厚意に甘えて部屋で休んでいる
事実、かなりの退魔の力を使ったため、体力の消耗が激しい
布団に寝転がると、いつの間にか私は眠ってしまっていた
日が経ち、皆さんの怪我も完治した頃・・・
「増田さん?」
拝殿前に、増田さんの姿を見つけた
視線を低くし、誰かと話しているようだ
こっそり近づくと、彼らの会話が耳に入ってくる
増田「本当か!?」
少女「うん!これからもご主人様と一緒にいられるよ!」
話の相手は、以前神社に来ていた、神前式を挙げる新郎さんの知り合いの女の子だ
彼女はとても嬉しそうに、増田さんと話している
少女「ご主人様がね、女の人と何度もお話ししてくれたみたいなの」
増田「妖魔が嫌いな彼女を、説得したんだろうな」
二人の会話から、何となく事情がつかめた
あの女の子は、新郎さんと契約した契魔だろう
そして、妖魔が嫌いな新婦さんを、あの子のために新郎さんが説得した、と・・・
少女「それでね、私も女の人とお話ししたんだ」
増田「・・・どうだった?」
不安そうな増田さんに対し、女の子の表情は明るい
少女「最初は怖かったけど、話してみると凄く優しい人で、私が何者だろうと妹だと思ってるって言ってくれたの!」
それを聞いて、増田さんは微笑んだ
増田「良かったな、優しいご主人様とお姉さんで」
少女「ご主人様、私との約束忘れてなかったの!ちゃんと守ってくれた!」
増田「主が君のことを信頼している証拠だよ、約束で結んだ絆は、そう簡単にはなくならないさ」
増田さんは女の子の頭にそっと手を置き、優しく撫でた
少女「ありがとう、お兄さん!」
増田「俺は何もしてないよ、君が頑張ったんじゃないか」
少女「でも、話を聞いてくれて嬉しかったよ!」
女の子は増田さんに手を振りながら、走って神社を後にした
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天照(プロフ) - さやかさん» 感想ありがとうございます!凄く嬉しいです!お掃除の手を止めてしまい申し訳ありません。ですがとても光栄です。こんなカオス極まりない小説ですが、これからも更新を楽しみに待っていただけると作者が泣いて喜びます。これからも応援よろしくお願いします。 (2019年8月16日 19時) (レス) id: 2734c54e1d (このIDを非表示/違反報告)
さやか(プロフ) - はじめまして。お話に引き込まれてお盆の掃除がはかどりません!学生時代に好きだった小説を思い出しました。更新楽しみにしています。 (2019年8月16日 13時) (レス) id: f831f78169 (このIDを非表示/違反報告)
天照(プロフ) - ぱなさん» 感想ありがとうございます!凄く嬉しいです!さ、最高ですと!?身に余る光栄でございます。凄いと言っていただいて感謝感激です。これからもどうぞ本作をお楽しみください。 (2019年8月15日 18時) (レス) id: 2734c54e1d (このIDを非表示/違反報告)
ぱな - お話が最高すぎて私の語彙力奪われて凄いしか出てきませんw (2019年8月14日 23時) (レス) id: b7efa85c18 (このIDを非表示/違反報告)
天照(プロフ) - みかんタルトさん» いつもありがとうございます!手越さんに続いて増田さんも前世の記憶を取り戻しました。加藤さん、そして主人公の過去も近々判明するかと・・・。お気遣いありがとうございます。みかんタルト様も体調を崩さないようお気を付け下さい。 (2019年8月9日 18時) (レス) id: 2734c54e1d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:天照 | 作成日時:2019年8月6日 18時