4人は神様！？ 13

act27-5 ページ39

薙ぎ払われた4本の腕を、4人は跳躍して回避する



そのままシゲアキは飛翔し、上空から矢を放った


慶一郎は着地と同時に槌を地面に打ち付け、波を放つ



先代「そんなもの・・・無意味！」


先代さんは自身の腕を前に翳した


すると、彼女の体から赤黒い衝撃波が放たれ、二人の攻撃を容易く弾いた



その間に彼女の背後の回り込んでいた祐也と貴久が、接近して武器を振るう



先代「無駄だ！」


振り返ることなく、先代さんが声を出す


彼女の背中に渦巻いていた闇が広がり、盾の様に大きくなった


影みたいなもので実体がないと思っていたその闇は、二人の攻撃を止めていた


二人の頭上から、肩から突き出た巨大な腕が振り下ろされる


それがぶつかるタッチの差で二人は後方に跳躍し、先代さんから離れた



今度は闇が漆黒の龍の影の様に変化し、シゲアキに向かって伸びた


シゲアキは空中で旋回して器用にそれをかわすが、影は執念にシゲアキを狙う



龍の口が開き、そこから黒と紫が混ざった様な光線がシゲアキ目掛けて放たれた


「シゲアキ！後ろ！」

加藤「！？」


シゲアキは咄嗟に高度を落とし、光線を避けた


しかし光線が彼の翼を消し飛ばし、シゲアキは飛行能力を失って地面に着地した


「大丈夫・・・！？」

加藤「ああ、羽根に当たっただけだ・・・」


私はシゲアキに駆け寄り、彼に怪我がないか確認する



直後、巨大な骨の腕が私達に向けて思い切り振るわれた


慶一郎が瞬時に私達の前に駆けつけ、水の盾を出現させる


巨大な手が、盾に激突する






小山「ッ！！！」







衝撃




気が付いた時には、私の体は飛ばされていた




手越「A！！」



何が起こったか分からなかった


視界に入ったのは、前方で倒れている慶一郎と、私に覆い被さる、傷付いたシゲアキだった



「慶一郎・・・？シゲアキ・・・？」


体を起こそうとした瞬間、痛覚が右腕を襲う


反射的に痛んだ腕を押さえ、辺りを見回す




目の前には、巨大な腕


ようやく、今起きたことを理解した



先代さんの攻撃は慶一郎の盾を破り、私達を薙ぎ払った


それによって私は木に打ち付けられて右腕を痛めたけど、シゲアキが庇ってくれたおかげで腕の直撃を免れることが出来た



だけど、その攻撃を直に受けた二人は・・・

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