4人は神様！？ 13

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先代「一つだけ、サダメには感謝していることがある、その身を地鬼に変える術を見つけ出したことだ！」


先代さんは両手を広げ、天を仰ぎ見た


先代「おかげで・・・こいつらをぶっ潰す力を得たんだからな！！」




先代さんの体が、赤黒い光を放ち出した


彼女の体を包むその光が、徐々に大きくなる





そしてゆっくりと、光が収まっていった






「・・・先代・・・さん・・・！？」







光の中から姿を現した先代さんに、先程までの面影はない





漆黒に染まった顔の中に、怪しく歪んだ口元と、血の様に赤く煌めく瞳が確認出来た


長い髪は赤く染まり、重力に逆らい空に向いて曲がっており、さながら彼岸花を彷彿とさせる


服の袖は破れ、肩辺りから露出した腕は人間のそれとはかけ離れた、長く大きい黒い骨


背中からは闇が集まって形成されたような不定形の黒い影が渦巻いている


足に至ってはどの生物にも当てはまらないほど歪な漆黒の骨と化し、地面に接する部分は鋭利な爪のようだった


そして彼女の両肩からそれぞれ、自身の腕よりも巨大な黒い骨の腕が、体を突き破るようにして出現する





禍々しく、おどろおどろしいその姿に、背筋が凍った




やっぱり先代さんも・・・地鬼だったんだ・・・


だけど今まで見てきたどんな地鬼よりも異質で、恐ろしい



彼女の赤い瞳が、私を捉える




刹那、肩から突き出た巨大な右腕が私に向かって伸びてきた


反応出来ず動けなかった私を、祐也が後ろから抱え、後方に跳躍する



私がいた場所に振り下ろされた腕が、地面を抉る




NEWSが私の前に出て、武器を構えた



「皆・・・」

手越「大丈夫、俺達は絶対に負けない！」

増田「これが・・・最後の戦いだ」

小山「先代を止めて、戦いを終わらせる！だろ？A」

「・・・うん！」

加藤「Aに手出しはさせない、必ず守る！」

「・・・ありがとう、皆、・・・信じてるよ！」

手越「応！」



NEWSは絶対に、先代さんを止めてくれる！


私も出来る限り、4人を支える！




想いを籠めて祈り、4人に四神本来の力を繋げる



一瞬だが、うっすらと皆の体が輝いた






4つの骨の腕を広げた先代さんに向け、4人は一斉に駆け出した

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