act22-16 2 ページ10
キセキ「私は既に・・・人間界で命を落としています、今の私は・・・記憶を受け継いだ魔体です」
「・・・・・」
キセキ「この地に降り立ったその時から、自分の正体には気付いていました、ですが皆さんに心配をかけてしまうと思い、申し出ることが出来ませんでした」
「・・・いつか・・・伝えるつもりだったんですよね？」
キセキ「・・・はい、そしてそれは貴女に最初に伝えようと決めていました」
「私に？」
キセキ「はい、貴女は姫として本当に立派に成長されました、私も安心して想いを託せます」
いつもの様な、穏やかで優しい笑顔
キセキ「私は天界を救いたいです、ですが・・・人でも姫でもない私にはもう不可能です」
「キセキさん・・・」
キセキ「会ったばかりの頃は、NEWSの皆さんも貴女を信頼しておらず、姫として不足していると感じました」
何よりそれは、私自身が最も実感していた
キセキ「ですが貴女は彼らを救い、強い絆で結ばれました、私も貴女を信頼し、姫と認めました」
「私はただ・・・、するべきだと思ったことを・・・、したいことをしただけです」
キセキ「その思いがたくさんの人を救ってくれました、貴女が天界の姫で・・・本当に良かった」
「一人では何も出来ませんでした、NEWSの4人やティア、時雨さん、天界の皆さん、それに・・・キセキさんがいてくれたから」
キセキ「ありがとうございます」
「お礼を言うのは私の方です、ありがとうございます、魔体だとかそんなの、私には関係ありません、キセキさんの想いは本物ですから」
キセキ「Aさん・・・、はい、その通りです」
彼女の瞳に宿る強い想い
サダメさんと同じ、心からの信念の籠った瞳
「私はこの戦いを・・・先代さんを止めます！」
キセキ「私も出来る限りお力になります、どうか天界を・・・救ってください」
キセキさんは私の手を強く握った
力強く頷き、私からも手を握る
彼女の暖かい手が、大好きだ
私を優しく包み込んでくれるキセキさんに、私はいつまでも寄り添っていたいと感じていた
彼女が一緒にいると、不安さえも癒えて、心が落ち着く
もしかしたら、ずっと昔に途絶えてしまった母の温もりを、キセキさんに求めているのかな・・・
キセキさんは私に笑いかけ、立ち上がってその場を後にした
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天照(プロフ) - りんごさん» ありがとうございます！凄く嬉しいです！こんなに長い小説を全て・・・、光栄な限りです。今後とも楽しんでいただけるよう頑張ります。カオスの極みの小説ですが、これからも応援よろしくお願いします。 (2018年8月27日 19時) (
レス) id: a981c9ad02 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - はじめまして！今日このお話を最初から全部見てきました！ずっと読んでいられるくらい物語に引き込まれました！これからのお話も楽しみにしています。 (2018年8月27日 16時) (レス) id: 18bedae0a2 (このIDを非表示/違反報告)
天照(プロフ) - カナンさん» ありがとうございます！凄く嬉しいです！楽しみにしていただき、この上なく光栄です。いつも感想をいただき、心から感謝感激です。これからも頑張ります。 (2018年8月17日 19時) (レス) id: a981c9ad02 (このIDを非表示/違反報告)
カナン - 移行おめでとうございます！めっちゃ楽しみでした！これからもfightです！ (2018年8月16日 21時) (レス) id: 054a5fec07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天照 | 作成日時：2018年8月16日 18時
