4人は神様！？ 9

act20-11 ページ37

あれから数日後


地鬼の襲撃は続いているものの、頻度は減っていた







今日は天気がいい


私は草原に来て、両手を広げて仰向けになった




すると、カサカサと草の上を歩く足音が聞こえた



そちらを向くと、一匹の黒猫が近づいてきていた


私の隣まで来て、腹ばいになる


この子も日向ぼっこかな？






？「お久しぶりね、人間さん」




・・・あれ？この声・・・、この感じ・・・、前にも・・・




視界に入った猫をじっと見つめる



猫がフッと笑った気がした



「もしかして・・・、地界で私に話しかけた猫さん？」

猫「覚えていてくれたのね、嬉しいわ」

「久しぶり！あれ？でもどうして天界に・・・？」


私は猫さんの頭を撫でながら聞いた


猫「遊びに来ただけよ、・・・今はね」

「今は・・・って？」

猫「・・・・・」


その子は私から視線を逸らした


「・・・聞いちゃ悪かった？」

猫「いいえ、むしろ聞くべきだと思うわ・・・」


猫さんの視線が私に戻る




猫「・・・人間さん」

「あ・・・、Aです」

猫「A、少し前、猫やカラスの姿を頻繁に見かけなかった？」

「え・・・、あ、見かけた！動物達の視線を感じた！」

猫「その子達はね・・・、地界の動物達よ」


地界の動物達・・・？


私が感じていた視線は・・・、その子達のものだったの・・・？


「どうして地界の動物が天界に・・・？」

猫「その前に聞かせて、それと同じ頃、地鬼が人の集まる場所を狙って襲ってこなかった？」

「え・・・？うん、襲ってきた・・・」

猫「やっぱりそうだったのね・・・」

「どうしてそれを知ってるの？動物達と地鬼に、何か関係が・・・？」


猫さんはええ、と答えると、寝そべっていた体を起こした

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