act20-11 2 ページ38
猫「動物達は、天界を監視するために地界の姫が送り込んだのよ」
私もその内の一匹よ、と付け加える
猫「人が集まる時間や場所といった情報を収集し、そこに地鬼を差し向ける、それがあの時の地界の・・・、地界の姫の作戦よ」
「・・・そんな・・・」
猫「天界の姫・・・、Aの監視を命じられた子もいたわ」
それが・・・ずっと気になっていた視線の正体・・・
「どうして私を・・・？」
猫「地界の姫にとっての脅威だからじゃないかしら？同じ姫だしね」
一時的に増えた小動物、何者かの視線
そして、人の集まる場所を狙った地鬼の襲撃
その理由が、ようやく明らかになった
「地界の姫は・・・、どうしてそこまでして戦いを望むの？地界の人達を苦しめてまで、戦いを続ける必要があるの？」
猫「姫の考えていることは私にも分からないわ、動物達も・・・戦いを望んでなんていない」
「・・・貴女も・・・苦しんでいたんだね」
猫「監視のために天界に来たけど、穏やかで温かくて、ずっと・・・こっちにいたいわ、地界に戻っても姫に利用されるだけだし・・・」
「・・・ここにいてもいいんだよ、苦しんでいるのに、放っておけないよ・・・」
私は猫さんを抱え上げ、そっと背中を撫でた
猫「・・・ありがとう、A、貴女に甘えるわ」
「勿論、貴女は地界の姫の道具じゃない」
猫「・・・地界の姫が貴女みたいに優しかったら・・・、あるいは、貴女が地界の姫だったら良かったのに・・・」
「・・・・・」
猫さんは顔を上げ、私を見つめた
猫「さて、せっかくこっちに来たんだからのんびりさせてもらうわね」
猫さんはぴょんと地面に飛び降り、大きく口を開けて欠伸をした
猫「・・・いい天気ね、日の光が眩しいわ」
日差しの射し込まない地界にいたこの子にとって、太陽が昇る光景すら新鮮だったのだろう
でも、そんな当たり前のことだからこそ、大切なんだよね・・・
雲一つない空を見上げ、ふとそんなことを考えた
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天照(プロフ) - 咲香さん» 感想ありがとうございます！凄く嬉しいです！地界の姫の正体は、主人公の仲間だった先代です。衝撃の事実に主人公は・・・。これからも頑張りますので、応援していただけるとありがたいです。 (2018年7月7日 18時) (
レス) id: a981c9ad02 (このIDを非表示/違反報告)
咲香(プロフ) - いつも更新わくわくしながら待ってます！地界の姫がどんな人なのかが気になります…これからも自分のペースで頑張ってください！応援してます！！ (2018年7月6日 21時) (レス) id: dcac62fb43 (このIDを非表示/違反報告)
天照(プロフ) - カナンさん» ありがとうございます！凄く嬉しいです！応援をいただき、頑張る力をもらえました。感謝感激です。これからも更新を楽しみに待っていていただけると光栄です。 (2018年6月21日 19時) (レス) id: a981c9ad02 (このIDを非表示/違反報告)
カナン - 応援してます！これからも更新fightです！ (2018年6月20日 22時) (レス) id: b8d176f2c3 (このIDを非表示/違反報告)
みかんタルト - 天照さん» いえいえ！！ 素晴らしい作品なので、天照様！もっと自信を持っていいと思いますよ〜 更新頑張って下さいm(_ _ )m (2018年6月15日 19時) (レス) id: 40273d31c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天照 | 作成日時：2018年6月14日 19時
