4人は神様！？

act2-11 ページ25

「あの・・・」

先代「何だ？」

「私・・・『姫』になるつもりはありません」

先代「おいおい、あんたは天界を救うためにここに呼ばれたのかもしれないんだぞ？」

「そんな・・・、それに天界には貴女がいるじゃないですか」

先代「私はあくまで代理だ、詳しくは話せないが・・・『姫』になれない理由があるんだよ」

「でも、これまで天界を支えて下さったんですよね？」

先代「戦いは激しくなっている、今までのままで大丈夫だとは限らない」

「・・・自身がありません、NEWSの皆さんだって、私がいると迷惑が・・・」

先代「ああもう！いつまでうじうじしてんだよ！ここに来てしまったんだから、覚悟を決めろ！」

「む、無理です・・・、私・・・」

先代「ったく、天界の姫がそんなことでどうする？」


先代さんの迫力に押され、私の身はすくんでいた



先代「はあ・・・、まあいいや、そういえば、あんたの名前は？」

「A・・・です」

先代「A・・・か、よし、覚えた、私のことは先代って呼んで」

「先代・・・さん？それが名前ですか？」

先代「いや、あんたの前の代の姫だから先代、・・・まあ名前なんていいだろ、そう呼んでくれ」

「・・・分かりました」


先代さんは気さくに話しかけてくれるけど、私は相変わらずおどおどしていた


先代「ここに来てしまったことは事実なんだ、人間界に帰れるまで、ここで過ごすしかない」

「・・・はい・・・」

先代「だけど天界は地界と戦い続けている、人間界の様な平和な場所じゃない」

「はい、こちらの世界のことは聞きました」

先代「なら受け入れな、こっちの世界を」

「・・・・・」


昨日から受け入れようと努力はしている


しかしやはり非現実的なことの連続で、まだ心のどこかで夢を見ているだけであってほしいと願っている


先の不安から、大きな溜息をつく



先代「・・・先が思いやられるな」

「・・・すみません」



突然知らない場所に来て、知らない人達のために戦って、世界を救う



改めてキセキさんがどれだけ偉大な方なのか分かった気がする




「・・・キセキさんって、本当に凄い方だったんだな・・・」



無意識のうちに、私はそう呟いていた

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