風○行ったら彼女が出来た話【五条悟】

36.カレー大空襲 ページ37

1ヶ月、という期限まで残り1週間になった。
長いようで短くて、でも
東京に来た時が1年も前のような不思議な感じ。


悟くんは相変わらず忙しそうで、
デートはあれから2回だけいった。
でもデートに行けない休みじゃない日も頻繁に帰ってきてくれて、本格的に同棲しているみたいな毎日で。




今は一昨日は北海道に出張にいく、と言って家を出てからまだ帰ってきてない。
けど、今日私に会わせたい人がいるらしく
家に連れてくるからよろしくね、とLIME一言。






どんな人？友達？もしかして家族？
と想像を膨らませながら
煮込んでいる野菜と肉の鍋に
カレーのルウを投入する。




グツグツ、と泡が割れる音が心地よく響く





「Aただいま〜お待たせ、会いたかったよー！」

と玄関から悟くんの声と
ドアの音がする。






「おかえり」

「あっいい匂い」



リビングに入ってきた悟くんが鍋を覗く





「お邪魔します。」

「紹介しまーす、脱サラ呪術師、七海建人くんでーす！」

「その紹介やめてください。」



悟くんの後ろに立つその人は
スーツ姿で変わった柄のネクタイを締めた私と同じ年代くらいの男の人。
悟くんの紹介の仕方がいつかみたような光景で思わず笑ってしまう



「はじめまして、Aです。」

「はじめまして、七海と申します。五条さんからお話は聞いてます。」

「もうご飯できるので座ってください、ほら悟くんお客さんなんだから案内してあげてよ」



あいよ〜と言いながら、ダイニングテーブルに2人が腰かける。




ご飯をよそって、カレーをかける




「お話通りおきれいな方ですね」

「でしょ〜七海みるめあるなぁ〜」

「はい、どうぞ。簡単なものですみません」




お皿を2人の前に置いて私も悟くんの隣に座る




「いただきます」

「いただきまぁ〜す」

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