銀ノ魂篇6ー龍脈ー ページ7
ーAside
暴走する龍脈を見つめる。
どうやって止めればいいかもよく分からないが、阿音百音の家にあった本で見た通りの順序に動き、前身に力を込める。
止まれ
強く願っていると、体が熱くなるのを感じた。
地球上の重力全てが自分にかかっているのではないかと思う程体は重く、押しつぶされぬようにと足に力を込めた。
急に体が軽くなると共に空に大きな結界が浮かび上がり、暴走し大きな音を立てていた龍脈は消えていった。
「A様！！」
後ろから名を呼ばれ振り返る。
「大丈夫です……っ！この結界、貴方が…？」
阿音の言葉に頷く
「凄い…初めてでこれほど大きな結界が…」
百音が空に浮かぶ結界を見上げながら呟いた。
「阿音、百音、私は大丈夫。だから、あなた達はこの周辺をお願い。私はあっちをやる。」
阿音と百音が強く頷いたのを見て走り出す。
走っている途中ターミナルの前を通ったが、ここは最後にしておいた方がいいと判断し通り過ぎた。
ここの龍脈を止めれば虚様は……
そう考えかけ、頭を振る。
ちがう…迷っている場合ではない。もう決めたじゃないか。
龍脈を鎮めながら目を閉じる。
走り回り、様々な場所の龍脈を鎮め、汗だくになってターミナルの方へと歩いた。
視界に入ったのは血を流し横たわる阿音と百音。それを手当している信女。
「阿音！百音！」
「A……」
信女が驚いたような表情で私を見つめる。
「………ターミナルにいる。」
「え？」
「虚はもうあそこにいる。」
信女の言葉に目を見開く。
「A様……あの子の…定春の所へ行ってあげて……あの子と…あの子の家族を救って…」
自分に伸ばされた阿音の手を強く握り、頷く。
「虚様は私が必ず止める…！」
私は立ち上がり、再び走り出した。
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れい(プロフ) - レミリアさん» 初めて見た虚の小説が私の小説だったなんて、とても嬉しいです！最後まで見ていただき本当にありがとうございました！ (2020年6月17日 22時) (
レス) id: 083c2e3efe (このIDを非表示/違反報告)
レミリア(プロフ) - 完結おめでとうございます！ハラハラドキドキさせて頂いておりました！虚の小説を始めて見たのがこれでよかったと思っています！本当にお疲れ様でした！ (2020年6月17日 17時) (レス) id: 0a87aae102 (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - ゆるさん» ありがとうございます！のろのろ更新になってしまうと思いますが、そろそろ完結なので最後までがんばります！ (2020年6月9日 20時) (レス) id: 083c2e3efe (このIDを非表示/違反報告)
ゆる - 更新楽しみにしてます！ (2020年6月9日 12時) (レス) id: 647e80459a (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - ながのけんさん» 返信遅れてすみません！好きと言ってもらえて本当に嬉しいです！励みになります！！これからも更新していくのでよろしくお願いします！ (2019年5月30日 19時) (レス) id: ab40bf5b47 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れい | 作成日時：2018年8月23日 16時
