銀ノ魂篇28ー始ー ページ29
ーAsideー
黒い煙を上げるターミナル。
逃げ惑う人々をビルの上から見下ろす。
何も関係ない人を巻き込むことは気が引けたが、こうするしか無かった。
「俺達は先生を…この世界を滅ぼしかねない存在を助ける。街一つ消す覚悟でやれ。」
昨日の夜晋助に言われた言葉を思い出す。
ターミナルを爆破する計画を立てたのも晋助だ。
私はターミナルに侵入し、中の人々が爆破に巻き込まれないようにした。
もう少しだ、もう少しで空の上のジジイ……じゃなくて、星芒教を地に引きずり下ろせる。
今度こそは私がボコボコにしてやる。
なんて物騒なことを考えながら走り、銀時たちの元へと向かう。
この2年ずっと虚を想ってた。
虚の死の原因を作った私が言えることではないかもしれないが、それでも本当に愛していたのだ。
「あの小僧共には迷惑してますよ。」
いつかため息と共に虚が言っていた言葉を思い出す。
ほんと、あのジジイ達にどんだけ好かれてんだ。
虚が女だとしたら男運が皆無だな。
なんて事を考えていたらだいぶ心が楽になってきた。
前方に白い髪が動いたのを見つけ、私は速度を上げて走った。
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れい(プロフ) - レミリアさん» 初めて見た虚の小説が私の小説だったなんて、とても嬉しいです!最後まで見ていただき本当にありがとうございました! (2020年6月17日 22時) (レス) id: 083c2e3efe (このIDを非表示/違反報告)
レミリア(プロフ) - 完結おめでとうございます!ハラハラドキドキさせて頂いておりました!虚の小説を始めて見たのがこれでよかったと思っています!本当にお疲れ様でした! (2020年6月17日 17時) (レス) id: 0a87aae102 (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - ゆるさん» ありがとうございます!のろのろ更新になってしまうと思いますが、そろそろ完結なので最後までがんばります! (2020年6月9日 20時) (レス) id: 083c2e3efe (このIDを非表示/違反報告)
ゆる - 更新楽しみにしてます! (2020年6月9日 12時) (レス) id: 647e80459a (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - ながのけんさん» 返信遅れてすみません!好きと言ってもらえて本当に嬉しいです!励みになります!!これからも更新していくのでよろしくお願いします! (2019年5月30日 19時) (レス) id: ab40bf5b47 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:れい | 作成日時:2018年8月23日 16時