銀ノ魂篇22ー成長ー ページ23
ー銀時side
カラン。
乾いた音と共に小刀が地面に横たわる。
｢はぁ。｣
溜め息と共に空を見つめ、目線を下に落とすとまだなんの意思もないであろう赤子は純粋な目で俺を見つめる。
俺の心の弱さが故に終わらせてやれなかった申し訳なさと、まだこいつが生きている喜びが混ざり合い複雑な感情に覆われる。
俺は赤子を優しく抱きながら眠りについた。
目を覚ます。
何かが膝の上で動いている。
目を開けると、ガキが俺の裾を引っ張ったりして遊んでいた。
｢………は！？｣
少し想像はしていたが、あまりの成長の速さに目を疑った。
昨日までは寝ている事しか出来なかった赤子は、ハイハイで歩き回るまでに成長していた。
｢どんだけ物覚えがいいんですか……｣
そろそろ喋れるようになってもいいくらいの見た目だ。
今度こそ地球を滅ぼします。
とか言い出したらどうしようか。
まぁ、その時は頬でもつねってからかってやろう。
そんなことを考えられるほどの余裕はでてきた。
｢行くぞ。｣
キョトンとこちらを見つめるガキを抱き上げると、俺は歩き出した。
俺はラスボスを育てている。
そうなると俺はこいつ以上にこの星を滅ぼすことに貢献することになるのかもしれないが、ラスボスを育てる。というのは男の俺はワクワクしてしまう響きだ。
いや、でもラスボスを育てるような男の親代わりは吉田松陽であって、結局は松陽が1番悪いのでは？
脳内で松陽に罪をなすり付けていると、定食屋を見つけた。
｢少し休んでくか？｣
大きくて澄んだ赤い瞳は俺をじっと見つめている。
うん、きっとこれは賛成してる目だな。
そう勝手に解釈し、店で少し休むことにした。
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れい(プロフ) - レミリアさん» 初めて見た虚の小説が私の小説だったなんて、とても嬉しいです！最後まで見ていただき本当にありがとうございました！ (2020年6月17日 22時) (
レス) id: 083c2e3efe (このIDを非表示/違反報告)
レミリア(プロフ) - 完結おめでとうございます！ハラハラドキドキさせて頂いておりました！虚の小説を始めて見たのがこれでよかったと思っています！本当にお疲れ様でした！ (2020年6月17日 17時) (レス) id: 0a87aae102 (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - ゆるさん» ありがとうございます！のろのろ更新になってしまうと思いますが、そろそろ完結なので最後までがんばります！ (2020年6月9日 20時) (レス) id: 083c2e3efe (このIDを非表示/違反報告)
ゆる - 更新楽しみにしてます！ (2020年6月9日 12時) (レス) id: 647e80459a (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - ながのけんさん» 返信遅れてすみません！好きと言ってもらえて本当に嬉しいです！励みになります！！これからも更新していくのでよろしくお願いします！ (2019年5月30日 19時) (レス) id: ab40bf5b47 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れい | 作成日時：2018年8月23日 16時
