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銀ノ魂篇2ー黄龍の巫女ー ページ3

ーAside

「A、立派な巫女になんてならなくていい……幸せに生きてくれればそれで……」

私は汗だくで目覚めた。

「大丈夫ですか?」

巫女服を着た女の子、百音が心配そうに私の顔を覗き込んだ。

私は虚と対峙する前にどうしても知りたいことがあった。

私の母のこと。私の過去のこと。

私の母は強い力を持った巫女だった。

この星のアルタナを操る力を持ち、この星の、この国の平和を護ってきた。

そんな母と同じ黄龍の巫女である阿音と百音なら何か知っているのではないかと思い、ここを訪ねたのだ。

「あの、母のことを聞きたいのだけど。」

「えぇ、私もお母様に聞いただけで会ったことはないから詳しいことは分からないけど…」

阿音は申し訳なさそうに笑った。

「それでもいいの。」

私は知りたい。

母が死んだ……いや、殺された理由を。

そして私はなぜ生き残ったのか。

「まず、貴方のお母様は私達のお母様と一緒にアルタナを護り続けていたの。それで、天導衆が来て……」

「天導衆が来て……?」

「貴方のお母様は必死に抗ったのよ、この星のアルタナを渡すまいと。」

阿音は辛そうに床を見つめ、百音も同じような顔をしていた。

「だから…邪魔だとみなされて殺された………じゃあ、私は何故生きているの?」

「これは私達のお母様の予想だけど、アルタナを操れる者がそばにいた方が色々とやりやすいからじゃないかって。」

百音が腹立たしそうに拳をギュッと握りしめた。

「私達のお母様は大人だし、記憶もしっかり残ってるからいつか反逆される可能性があるけど、小さくて記憶もほぼ残らない貴方なら抵抗しないだろうと思ったんじゃないかって。」

阿音も百音と同じ顔をしていた。

辛い時も怒った時も表情がそっくりな2人を見つめ、やっぱり双子なんだなと微笑む。

「ありがとう。」

私はお礼を言うと立ち上がった。

私の使命を全うするために。

銀ノ魂篇3ー夜の始まりー→←銀ノ魂篇1 ー決意ー



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れい(プロフ) - レミリアさん» 初めて見た虚の小説が私の小説だったなんて、とても嬉しいです!最後まで見ていただき本当にありがとうございました! (2020年6月17日 22時) (レス) id: 083c2e3efe (このIDを非表示/違反報告)
レミリア(プロフ) - 完結おめでとうございます!ハラハラドキドキさせて頂いておりました!虚の小説を始めて見たのがこれでよかったと思っています!本当にお疲れ様でした! (2020年6月17日 17時) (レス) id: 0a87aae102 (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - ゆるさん» ありがとうございます!のろのろ更新になってしまうと思いますが、そろそろ完結なので最後までがんばります! (2020年6月9日 20時) (レス) id: 083c2e3efe (このIDを非表示/違反報告)
ゆる - 更新楽しみにしてます! (2020年6月9日 12時) (レス) id: 647e80459a (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - ながのけんさん» 返信遅れてすみません!好きと言ってもらえて本当に嬉しいです!励みになります!!これからも更新していくのでよろしくお願いします! (2019年5月30日 19時) (レス) id: ab40bf5b47 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:れい | 作成日時:2018年8月23日 16時

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