銀ノ魂篇11ー愛ー ページ12
ー朧side
「分かった、私は生きる。」
Aはさっきの弱々しい瞳に光を宿し、こちらを見つめた。
「良かった、貴方ならそうしてくれると思ってましたよ。」
先生は微笑み、Aを抱きしめる。
「A、私から2つお願いがあります。」
「お願い??」
「1つ目は、まだ絶対こちらに来ないでください。そして2つ目は……」
先生は少し寂しそうに笑った。
「彼を救ってあげてください。」
Aは頷き微笑むと、俺たちに背を向けた。
言わなければ。
せっかく会えたのだから。
「……朧?」
突然腕をつかみ引き止めた俺をAは不思議そうに見つめる。
「A、本当は生きているうちに言いたかった。だが、今言う。」
息を吸い込み、Aを優しく抱き寄せる。
「お前のことが好きだ。愛してる。」
それだけ言うと、俺はAを光の方へと突き飛ばした。
「やっと言えましたね、朧。良かったじゃないですか。」
先生が満面の笑みでこちらを見つめるので顔がカッと熱くなる。
恥ずかしいが、後悔はない。
「よし、後はAや銀時達に頑張ってもらうしかありませんね!」
「先生の弟子達なのだから心配はいりませんよ。」
必死に闘う弟弟子達を見つめ、微笑んだ。
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れい(プロフ) - レミリアさん» 初めて見た虚の小説が私の小説だったなんて、とても嬉しいです!最後まで見ていただき本当にありがとうございました! (2020年6月17日 22時) (レス) id: 083c2e3efe (このIDを非表示/違反報告)
レミリア(プロフ) - 完結おめでとうございます!ハラハラドキドキさせて頂いておりました!虚の小説を始めて見たのがこれでよかったと思っています!本当にお疲れ様でした! (2020年6月17日 17時) (レス) id: 0a87aae102 (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - ゆるさん» ありがとうございます!のろのろ更新になってしまうと思いますが、そろそろ完結なので最後までがんばります! (2020年6月9日 20時) (レス) id: 083c2e3efe (このIDを非表示/違反報告)
ゆる - 更新楽しみにしてます! (2020年6月9日 12時) (レス) id: 647e80459a (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - ながのけんさん» 返信遅れてすみません!好きと言ってもらえて本当に嬉しいです!励みになります!!これからも更新していくのでよろしくお願いします! (2019年5月30日 19時) (レス) id: ab40bf5b47 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:れい | 作成日時:2018年8月23日 16時