銀ノ魂篇1 ー決意ー ページ2
Aside
虚を探して走っていると、銀時達と鉢合わせた。
「銀時……」
「よぉ、なんだ、虚を殺すなら殺すってか?」
「違う。」
殺す…か。銀時から見れば私はもうただの敵なのかもしれない。
「なんだよ、ここに虚にとって邪魔なやつがいるってのに、お前なら出来んだろ。」
「お前と今ここでやり合うつもりは無い。だが、何故お前らは虚様の邪魔をする。」
「……お前、あいつから何も聞いてないのか?」
銀時の言葉に首を傾げる。
何も聞いていない?何の話だ。
「……何の話だ。」
「虚がしようとしてる事を知らねぇのかってことだよ。」
「……お前は知っているのか。」
私の質問に銀時は視線を逸らした。
「答えろ銀時、虚様の目的はなんだ。」
「死ぬ事だよ。」
死ぬ……?虚が死のうとしているということか…?
でも待て、それなら何故銀時達が止める必要がある…?
「地球ごとな。」
「……え?」
「簡単に言うと地球ぶっ壊して死のうとしてんだよ。」
地球を……壊す…?
………確かに、虚は地球のアルタナにより不老不死になっている、なら虚が死ぬためには地球を無くさなければいけない。
「そんなこと…」
「お前がこれを聞いて何を思ったのかは知らねぇ。だが、お前が虚につこうが虚に背こうが俺はアイツを止める。」
虚に背く………
そんなこと私は出来るのだろうか。
愛する人を裏切ることなんて私に……
「じゃあな。」
そう言って歩き出した銀時の背中を見つめる。
銀時は松陽を殺した。
銀時がどれだけ苦しんだのかは私には分からない。
だが、あれは松陽の事を1番に考えた選択だった。
なら私は…?
私が虚のために出来ること、しなければならないことはなんだ?
「……虚を終わらせること。」
1人呟いた決意は誰にも聞かれることは無かった。
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れい(プロフ) - レミリアさん» 初めて見た虚の小説が私の小説だったなんて、とても嬉しいです!最後まで見ていただき本当にありがとうございました! (2020年6月17日 22時) (レス) id: 083c2e3efe (このIDを非表示/違反報告)
レミリア(プロフ) - 完結おめでとうございます!ハラハラドキドキさせて頂いておりました!虚の小説を始めて見たのがこれでよかったと思っています!本当にお疲れ様でした! (2020年6月17日 17時) (レス) id: 0a87aae102 (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - ゆるさん» ありがとうございます!のろのろ更新になってしまうと思いますが、そろそろ完結なので最後までがんばります! (2020年6月9日 20時) (レス) id: 083c2e3efe (このIDを非表示/違反報告)
ゆる - 更新楽しみにしてます! (2020年6月9日 12時) (レス) id: 647e80459a (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - ながのけんさん» 返信遅れてすみません!好きと言ってもらえて本当に嬉しいです!励みになります!!これからも更新していくのでよろしくお願いします! (2019年5月30日 19時) (レス) id: ab40bf5b47 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:れい | 作成日時:2018年8月23日 16時