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入れ替わり篇2 ページ16

ー朧side

「っ………」

ゆっくりと目を開ける。体を起こそうとすると、ズキリと痛んだ。

そうか、あの時俺とAの上に木材が降ってきて……咄嗟にAに覆いかぶさって庇ったが、Aは大丈夫だったのだろうか。

ゆっくりと体を起こし、ベッドから降りる。

ここは何処なのだろうか、病院か?

腕を組み考えようとした時、自分の腕がいつもより細いことに気がついた。

まるで女の手のようだ。

腰に手を当ててみても、やはり体が細いことが気になった。

もしかして、あの後数年眠っていたのかもしれない。それで筋肉がおちて……

「………え」

柔らかな何かが手に当たった。

まさか。そんなことあるはずない。

恐る恐る胸に手を当てる。

「……ある」

汗が噴き出す。

いや、何故だ。そんな事があるはずない。実際あったとしても、誰がなんのためにこんな事を。

慌てて着物を脱ぎ、体を見つめる。

そこには女の体があり、慌てて着物を着直すと俺はあたりを見回した。

「っ!A!!体がおかしい!」

振り返るとそこには同じく混乱した様子のAが立っていた。

焦り、汗を流しているAをしばらく見つめて恐ろしいことに気がついた。

これは……鏡だ。

鏡に近づき触れると、目の前のAもそばに寄ってきて、俺の手にAの手を合わせた。

「嘘だろ……」

どういうわけか、俺はAになってしまった。

何故こうなったのかと必死に考えていると、あの怪しい煙を思い出した。

そうか……あれのせいで。

原因を思いつき、冷静になったと同時に俺はAの体をまじまじと見つめてしまったのだと気づき、顔に熱が集まった。

いや、照れている場合ではない。

取り敢えずは本物のAを探さなければと俺は部屋を飛び出した。

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れい(プロフ) - ごえもんどらえもんさん» ありがとうございます!!これからも更新するので楽しみにしていてください笑笑 (2019年3月20日 23時) (レス) id: ab40bf5b47 (このIDを非表示/違反報告)
ごえもんどらえもん - 松陽先生と虚に取り合われるとか最高すぎますしにます…!笑 松陽先生かわいい!! (2019年3月14日 19時) (レス) id: 6deee5d6e2 (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - 坂竹会長さん» ありがとうございます!これからもゆっくりですが更新していくのでよろしくお願いします! (2019年1月4日 8時) (レス) id: ab40bf5b47 (このIDを非表示/違反報告)
坂竹会長 - リクエストのおこたえありがとうございますッッ!!とても続きが気になります。更新頑張ってください!∀! 失礼しました_ーд#_ (2018年12月27日 20時) (レス) id: d6f7fc00e7 (このIDを非表示/違反報告)
坂竹会長 - 無事修理が終了しました…!!これでこの作品の更新についていけるのではないのかなぁと思います!今後とも更新のほうを頑張ってください…!! 失礼しました_;;ーд#_ (2018年11月27日 19時) (レス) id: d6f7fc00e7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:れい | 作成日時:2018年7月18日 17時

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