【銀魂】終焉まで貴方と ー続ー【虚】【吉田松陽】

9話目(甘め注意) ページ9

ーAside

自分のものだとは思いたくない声が聞こえる。

快楽が大きくなるにつれて吐く息は荒くなり、声は大きくなっていく。

すこしでも快楽を逃すため身体をよじろうとするが、それを見抜いた朧が身体を押さえつけてくるため身動きが取れず、快楽は私の体の中に溜まり、渦巻いている。

なぜこうなったのか。

理由は分からない、虚に会いに行こうとしたら突然手を引かれ、ベッドに押し倒され、声を発する前に口を塞がれて、
気がついたら朧は私の中に入り、快楽を生み出していた。

目がチカチカする。


幼馴染。


仲のいい友人。


それだけのはずだった。
こんな関係になるつもりなどなかった。

嫌なら殴ればいい

お前ならできるはずだろ


朧は抵抗せず快楽に溺れる私を見て笑った。


「お前も、やめたくないんだろ」


耳元で囁かれ、いっそう強く打ち付けられる

そうだ、私はダメだと分かっているのに

朧のためには辞めるべきだと知っているのに

辞めたくないのだ。
快楽に溺れていたいのだ。


私は己の欲を満たすため、朧を犠牲にする。

私はいつまでも弱いままだ。

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