【銀魂】終焉まで貴方と ー続ー【虚】【吉田松陽】

7話目 ページ7

ーAside

虚と初めて出会った日から3日が経った。虚はいつも私の質問に笑顔で答えるだけで、自分から話しかけてきたり質問をしてくることは無い。

「そっちは、私に聞きたいこととか何も無いの」

「まぁ、私は嫌になるほど生きているので知らないこともほぼありませんし、知りたいことも特にないので」

いつも浮かべている笑顔を消し、退屈そうに虚が私を見つめる。

その虚ろな目は松陽もたまに見せることがあった。

全てを諦めきったような瞳


私はこの瞳が好きだ。


「……A」


名を呼ばれ、はっと我に返る


「どーしたんです？私の目なんてじっと見て」

「ごめん、ちょっと最近ちゃんと寝れてなくて」

自分でもなんてテキトーな言い訳なんだと呆れるが、一般人が咄嗟に言う言い訳なんて大体こんなレベルだ。たぶん。

「ふふ、そうですか」

どーせ虚にはこの言い訳が嘘だということはとっくにバレてるんだろうけど、あえて知らん振りをする。

「さぁ、今日はもう帰りなさい。見つかれば殺されますよ」

私がここに来ていることは奇跡的に誰にもバレてない。
あの、朧にさえも

「あぁ、もう戻る」

そう言って背を向け、

「いつか教えてくれよ、お前の昔の話」

部屋を出た。

返事は返ってこなかった。

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