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洛陽決戦篇5 ページ29

ー虚side

あぁ、私は生きている。

星海坊主によって傷ついた体を目にして笑がこぼれる。

残念なのは、私よりも星海坊主の方が明らかに疲れてしまっているという事だ。

私が星海坊主に刀を刺したと同時に星海坊主は自身の手で私の体を貫いた。

心臓を潰す?

他の星のアルタナをぶちまける?

そんな事で死ねるとでも思っているのか。

だが星海坊主には少しの安心と優越を与えてやろう。

大人しく倒れた私。

しかし、私は吹き飛ばされた腕から再生し始めた。

信じられないというような顔でこちらを見る星海坊主。

容赦なく腹から腕まで切り裂くと、星海坊主は何も言わずその場に倒れ込んだ。

残念だが、私を殺せないのであればただの邪魔になるだけだ。死んでもらおう。

しかし、私も地球から離れているためか再生が遅い。ここは大人しく退散するとしよう。

そういえば、Aはどうしているだろうか。

ちゃんと私の命に従っているだろうか。

もし従っていなかったら?

「お仕置きでしょうかねぇ。」

呟いた私に部下達は表情を強ばらせるが、私はそんな部下達にニコリと微笑みかける。

「貴方達ではないので安心してください。」

そういった週間怯えの気配が小さくなった。

本当につまらない。

私に向けられる感情は怯え、怒りの2つ。

それ以外の感情を私に向けたのは朧、A、そして松陽のみ。

愛という感情を私に向けたのはAだけだった。

その真っ直ぐな感情に怯え、惹かれた。

私に愛を向けてくれるのはAだけだ。

だから許せない。

多くの人から愛を受けているAが。

それ故に私から離れていくAが。

手放したくない。

痛む胸に刀を突き刺し、流れ出す血を眺める。

ゆるゆると煙を出しながら傷は消えてしまった。

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れい(プロフ) - うめれんさん» ありがとうございます!!続きもこれから書いていくのでよろしくお願いします! (2018年8月23日 9時) (レス) id: ab40bf5b47 (このIDを非表示/違反報告)
うめれん - 続編おめです!続きがどうなるかわっくわくします! (2018年8月21日 20時) (レス) id: 3b762581a6 (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - ほのかさん» 前作から読んでいただきありがとうございます!!凄く嬉しいです!!!これから虚様ともっと絡むので楽しみにしててください!! (2018年7月1日 0時) (レス) id: ab40bf5b47 (このIDを非表示/違反報告)
ほのか(プロフ) - 前作から見させてもらってますが、やっぱり面白いですね!(笑)虚様と夢主ちゃんのこれからも気になる、、、! 更新楽しみにしてます! (2018年6月30日 23時) (レス) id: 4fff391cad (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - まっちゃあいすさん» ありがとうございます!!!応援していただけるとやる気が出ます!!頑張ります!! (2018年6月30日 19時) (レス) id: ab40bf5b47 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:れい | 作成日時:2018年6月30日 15時

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