洛陽決戦篇2 ページ26
ー朧side
激しく咳き込み、掌に吐き出された血を見つめる。
虚様と会話を交わし、松陽の弟子……俺の弟弟子の情報を集めるため椅子に座り、大きな液晶画面に向かう。
調べながらも咳き込み、どんどんと血が吐き出される
「朧……?」
後ろを振り返ると、Aが立っていた
Aが見つめる先には俺の手。吐き出した血で染まった手。
「朧……それは…一体」
見られてしまったか、と溜息をつき、Aに向き合う。
「俺が虚様の血を受けて生き延びたという事は知っているな?」
Aは静かに頷く
「いくら血を受けたとしても、不死になる訳では無い。寿命だ。逆にここまで生きていられたのが凄いくらいだ。」
「………死ぬの」
酷く沈んだ声で投げかけられた問いに戸惑うが、もう誤魔化す事はしたくない。
「あぁ、死ぬ。あと1週間もないだろうな」
椅子から立ち上がって、手を震わせているAを抱きしめる。
「俺のことは気にするな、お前の出来ることをしろ。」
Aの頭を撫で、自室へ戻る。
「良かったんですか、朧。」
「えぇ、バレたならもう何も隠す必要は無いですから。」
「貴方は私の為によく働いてくれました。」
「私は死ぬまで貴方の役に立ってみせます、私の命は貴方のために使います。」
「そうですか。」
死が迫っている俺は、自ら死に向かって歩いている虚様の背中を見つめる。
虚様の苦しみは私には分からない。
愛しい人が必ず自分よりも先にいなくなる悲しみを、それ故に恋人よりも自らの死を強く望む苦しさを知らない。
「朧様!敵が洛陽に!!」
部下の報告を合図に刀を握りしめ、最期の場所になるであろう星を見つめた。
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れい(プロフ) - うめれんさん» ありがとうございます!!続きもこれから書いていくのでよろしくお願いします! (2018年8月23日 9時) (レス) id: ab40bf5b47 (このIDを非表示/違反報告)
うめれん - 続編おめです!続きがどうなるかわっくわくします! (2018年8月21日 20時) (レス) id: 3b762581a6 (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - ほのかさん» 前作から読んでいただきありがとうございます!!凄く嬉しいです!!!これから虚様ともっと絡むので楽しみにしててください!! (2018年7月1日 0時) (レス) id: ab40bf5b47 (このIDを非表示/違反報告)
ほのか(プロフ) - 前作から見させてもらってますが、やっぱり面白いですね!(笑)虚様と夢主ちゃんのこれからも気になる、、、! 更新楽しみにしてます! (2018年6月30日 23時) (レス) id: 4fff391cad (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - まっちゃあいすさん» ありがとうございます!!!応援していただけるとやる気が出ます!!頑張ります!! (2018年6月30日 19時) (レス) id: ab40bf5b47 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:れい | 作成日時:2018年6月30日 15時