【銀魂】終焉まで貴方と ー続ー【虚】【吉田松陽】

13話目 ページ13

ーAside

虚が天導衆になってしばらく経った。

最近では虚に対して敬語を使うのも、虚様と呼ぶのも慣れてきた。

虚は一週間前から宇宙へ行っていて、今日帰ってくる日だ。

そんな事を考えていると、部下達が頭を下げ、それを気にすることなく歩いてくる虚がいた。

「虚様、おかえりなさいませ」

私も立膝をつき、頭を下げる。

「変わった様子は無かったですか」

「はい」

「変な男に何かされたりは」

「……してませんが？」

虚のよく分からない質問に内心ハテナマークを飛ばしながら、虚の次の言葉を待つ。

「なら良かった、今の言葉は忘れてください。私は風呂に入ってきます」

そう言って虚は去っていった。

さっきの質問の意味を考えようかとも思ったが、虚が忘れろと言っていた為考えることをやめた。

「零様」

後ろから名前を呼ばれ、振り返ると、そこには部下２,３人がいて、

「着いてきてください」

とだけ言い歩き出した。

言われるがまま着いていく。

薄暗い拷問部屋に到着し、何があるのかと中に入り辺りを見渡す

「なにがあるんだ？ここに」

振り返ろうとした瞬間上から押さえつけられ、両腕を拘束される

「なっ、なんの真似だ！！」

「上司相手だったら手を出さないとでも思ってたんですか」

私はようやく自分がおかれた状況を理解し、のこのこと部下について行った事を後悔した。

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