11話目 ページ11
ーAside
目を覚ますと、朧はもう仕事をしに行ったようで、私は朧の部屋のベッドに一人寝そべっていた。
少しの温かさと、ふわりと香る朧の香りに体を起こすと、腰に激痛がはしると共に、朧のものであろう羽織が身体から膝の上に落ちた。
結局はどこまでも優しい朧に目を細めて笑うと、私は自分の服を掴み、すぐに着替えて外へ出た。
昨日は虚の元へ行けなかった。
人間不信な虚の事だ、私が虚の事を裏切ったと思っているかもしれない。
虚が捕えられている部屋の戸に手をかけると
「何をしている」
後ろから声が聞こえ、慌てて振り返った。
そこには、いたずらっぽい笑みを浮かべてこちらを見つめる虚がいた。
「虚……?な、なんで外に?」
外に出ただけでなく、いつも下ろしていた前髪を上げ、ラスボス感溢れる衣装を身に纏っている虚を見つめると、
「見た目を変えただけなのに、そんなに珍しいですか?」
笑いを含んだ声が聞こえた。
「だ、だって、」
「私はね、あそこから解放され、天導衆での地位を手に入れました。」
天導衆の地位……天導衆は虚を自分達と同じ場に居させることにしたというわけか
虚が自由になった喜びとともに、寂しさが私を包む。
天導衆に行くということは、もうあまり会えなくなるという事だ。
私たち奈落は天導衆に直接会うことは滅多にない。
「なら、もうあまり会えなくなるね」
寂しさを悟られないように微笑むと、
「私は天導衆ですが、貴方達奈落に命令を出す、つまり奈落の首領のような役割です。よろしくお願いしますね」
虚がニコリと笑った
離れるわけでは無いのか。
安心すると共に、私は疑問を抱いた。
何故こんなにも虚といたいのか
「うん、よろしく」
その疑問をかき消すように、私は虚に微笑みかけた
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れい(プロフ) - うめれんさん» ありがとうございます!!続きもこれから書いていくのでよろしくお願いします! (2018年8月23日 9時) (レス) id: ab40bf5b47 (このIDを非表示/違反報告)
うめれん - 続編おめです!続きがどうなるかわっくわくします! (2018年8月21日 20時) (レス) id: 3b762581a6 (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - ほのかさん» 前作から読んでいただきありがとうございます!!凄く嬉しいです!!!これから虚様ともっと絡むので楽しみにしててください!! (2018年7月1日 0時) (レス) id: ab40bf5b47 (このIDを非表示/違反報告)
ほのか(プロフ) - 前作から見させてもらってますが、やっぱり面白いですね!(笑)虚様と夢主ちゃんのこれからも気になる、、、! 更新楽しみにしてます! (2018年6月30日 23時) (レス) id: 4fff391cad (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - まっちゃあいすさん» ありがとうございます!!!応援していただけるとやる気が出ます!!頑張ります!! (2018年6月30日 19時) (レス) id: ab40bf5b47 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:れい | 作成日時:2018年6月30日 15時