弟組「藤北を暴きます！」

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【2 side】





「俺たちが幻だったとかどんな考えだよ」





ケラケラと笑いが止まらないらしいミツ。

ほんとに分かんない。
なんでこの人酔ってないの？()





「だってほんとにいなかったじゃん3人とも！どこ行ってたの？！」

「隣の部屋に隠れてただけだよ。だからお前らの会話も丸聞こえなの。」





4人とも全く状況が分かってないみたいだよって
そう横尾さんが言うと兄組は俺たちを見た。






「え…なに…？？」






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「「「ドッキリだいせいこーう！」」」






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「「「「え？」」」」





いやいやいや、ドッキリ？

ドヤ顔でそんな事言われてもまだ理解できないよ！！






「いい？お前らはずっと俺らにドッキリかけられてたんだよ」

「ずっと、って…？」





玉が聞き返した。





「えーと、なになに？俺と藤ヶ谷の関係を調べてるって？」

「なんで知って…」

「はい、そうなるように俺たちが仕向けました！」

「はぁぁ！？」







詳しく話を聞いてやっと理解した。





藤北がもし裏で秘密の関係を持っていたら？

そんなドッキリを俺たち弟組に仕掛けようと兄組が計画したこと。

横尾さんは俺たちの味方のふりをして俺たちの情報を伝えていたこと。





俺たちはまんまとハメられたんだ！！！






「はぁー、じゃあ藤北は付き合ってないの？」

「んなわけねぇだろ(笑)」

「残念だったね千ちゃん」

「ガヤちゃーん俺期待してたのに！(泣)」






まさかドッキリだなんて考えても見なかったよ…

さすが演技派だなぁ。







そんなこんなで幕を閉じた弟組の藤北徹底調査。

しばらくはその話で盛り上がった俺たちは
ミツの奢りでその後もたくさんご飯を食べたのだった。

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