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【S side】
興味津々で藤北の会話に聞き入っているみんなの姿。
そして俺もそのうちの一人。
しばらく聞いていてわかったのは、
ライブの打ち合わせをしているということ。
だけどいつもとはどこか雰囲気が違う…
なんていうか、話し方が柔らかい…?
皆がいる楽屋じゃこんな2人の姿はきっと見れない。
「ちょっと飲み物でも買ってくる。北山は…コーヒーだよね」
「なんで分かったんだ!?」
「お前のことならなーんでも?」
「えー?どうだか(笑)」
な、なにこの仲良さげな会話!?
と戸惑っているのもつかの間、
中から聞こえる足音がドアに向かって近づいてくる。
やばいっ、ガヤさんが出てくる…!
一斉にその場を離れて曲がり角へと隠れ、ドキドキする胸を押さえながらみんなと顔を見合わせた。
「(時間も時間だし、今日はそろそろ帰ろっか)」
小声でそう話した玉に頷いて俺たちは楽屋に戻った。
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「はぁ〜、緊張したぁ」
楽屋に入るなりニカが言うと、宮田や玉もうんうんと首を動かす。
「なんかさ、あんなミツとガヤさん初めて!」
「俺らの前じゃ見せないような雰囲気だったよね?」
「そうそう、貴重だったなぁ…今回は声だけだったけどこの目で笑いあって話してんの見てみたい!!」
俺とニカがそう騒いでいる間に、
玉はなにやら難しい顔をして考え中…
「玉?どうかした?」
「いや…このあとの仕事なんだっけと思って」
「藤北のことじゃないんかい!」
「あぁ!大丈夫、思い出した」
あまりにも予想してなかった答えについツッコミを入れてしまったところで、そろそろ次の仕事の時間。
「とにかく2人きりだとあんな風に話すんだってことが今日わかったから…また次の機会になにか知れるといいね」
玉のその言葉を最後に、今日も調査を終えた。
本当はもっと藤北の打ち合わせを聞いていたかったんだけど
舞祭組、そして玉も違う仕事があるみたいで。
丁度いいタイミングで楽屋へ戻ってきた横尾さんと共に、
俺たち舞祭組と玉はそれぞれ仕事へと向かった。
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まいまい(プロフ) - こんばんは!今更読ませていただきました。とーーーーってもよかったです。どんでん返しが…私もすっかり騙されました!!2人が絡むより間接的に4人を通してFKを見る方がエモいですね。続編作っていただきたいです〜 (2020年8月29日 2時) (レス) id: d8ffbdef31 (このIDを非表示/違反報告)
Hina.Tama(プロフ) - you.さん» 初めまして!嬉しいですありがとうございます〜!!一気読み幸せですよね!そんなyou.さんのコメントに私もニヤニヤしちゃってます(笑) (2018年12月22日 23時) (レス) id: ca7c7000b2 (このIDを非表示/違反報告)
you.(プロフ) - はじめまして!すっごく面白くて一気に全部読んでしまいました!本当に面白かったです( ; ; )終始ニヤニヤ(笑) (2018年12月22日 10時) (レス) id: 86a1048b9b (このIDを非表示/違反報告)
Hina.Tama(プロフ) - 藤北かじゅさん» 弟組と一緒に迷いながら読んでいただけたなんて本望ですありがとうございます〜!!!ぜひぜひ次回作でもよろしくお願いします(*´˘`*)最後まで本当にありがとうございました! (2018年12月17日 21時) (レス) id: ca7c7000b2 (このIDを非表示/違反報告)
Hina.Tama(プロフ) - FKLoveさん» 藤北の絡みは少なかったかな?と思いますが、それでもキュンキュンしていただけてよかったです!藤北は本当に付き合うべきですね(真剣)最後まで読んでいただきありがとうございました!! (2018年12月17日 21時) (レス) id: ca7c7000b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Hina.Tama | 作成日時:2018年11月10日 18時