昨日貴方が死のうとした話【ツイステ】

Episode 53 ページ7

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季節は巡り、冬から春へ移変わろうとしていた。


相変わらず先生はホリデー前と比べると少し冷たい気がするけど、あの日よりかはマシな気がする。


最後くらいもう少し優しくしてくれてもいいのに。


そんなどうしようも無いことを考えながら、学園長室の扉を開けた。



あれからホリデー中に何度かオウルさんと会って、私の病気のことを調べた。

時には学園長に頼んで一緒に本を探したりして、それで分かったことは___



ｸﾛ「本当にこれでいいんですね？」

『はい、これでいいんです。』



とても残酷なものだったから。



ｸﾛ「全く。ここがNRCだったからよかったものの、普通の学校に行っていたらどうするつもりだったんですか？」

『普通の学校に行ってたらクルーウェル先生には出会えなかったでしょ？
それに、きっと闇の鏡が女の私をここに連れてきたのはそういう事だったんですよ。』

ｸﾛ「確かに、そういう事だったら頷けますね。」



___抱えるのは私だけでいいんだ。



学園長に頼みましたよ、と念を入れて扉を閉じる。


廊下の窓から差し込む夕日が眩しくて。
それと同時にクルーウェル先生みたいだな、なんて思ったりして。

もう私に残された時間は少ない。

彼の手だけは絶対に離さないように。



胸元にあるアイオライトが冷たい色をして輝いた





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