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北斗心軒からの帰り道、銀さんと2人きり...
なんだかんだ久しぶりの2人きり...
ちょっぴり嬉しいような...恥ずかしいような...
そんなことを考えていれば、
「オーイ、何自分の世界入ってんですかァ？」
と、銀さんに言われた。
「べ、別に！」
わたしは咄嗟にそう返した。
すると銀さんは、
「そーかい...まァ、なんでもいいけどよォ...俺ァあれからお前に対して気持ちが変わった日なんて一度もねェよ。だから...安心しとけ」
...と言って、わたしの頭をポンッと撫でた。
銀さんの大きな手、その温もり...
どうしてだろう...
この人本当にちゃらんぽらんなのに、この人の隣にこうしていられることが幸せを感じてしょうがないんだ。
「銀さん...」
わたしは銀さんの顔を見た。
それに気づいたのか、銀さんもわたしを見た。
銀さんはとても優しい顔をしていた___
そんなことを思ってうっとりしていると...
_____ガサッ！！
突然物陰から音がした
「何！？お化け！？」
「はぁっ！？お、お化けなんている訳ねーだろ！！」
_____ドガッ！バキッ！
・・・
「銀さん...なんか、人が殴られてる音がしません？」
「いや、気のせいだろ...」
_____「お前が音立てるから怪しまれたアル！もう少しで銀ちゃんとAのラブシーン見れるかもしれなかったのにネ！！」
・・・
_____「いくらなんでもやり過ぎだろォォォ！大体神楽ちゃんが良く見えないって僕を押したからでしょ！！」
...物陰からの音の正体は、
「オーイ君たち、こんな時間にな〜にしてんのォ？」
「「ぎ、銀さん(ちゃん)...」」
わたしと銀さんをコソコソつけていた新八くんと神楽ちゃんでした。
「...ふっ」
わたしは笑ってしまった。
新八くんと神楽ちゃんの罰が悪そうな顔が、いたずらをして怒られる子供のように見えてしまって...
それから___
「A、何笑ってんの？」
「...ふふっ、なんでもない！みんなで一緒に帰ろ！」
___銀さんの新しい一面が見れた気がして♪
「A！お腹空いたアル！なんか作ってヨ！」
「いいよ！神楽ちゃん何が好き？」
「あっ！おい、バカ！コイツ胃拡張娘だからっ.」
_____ドッ！ドスッ！バキッ！！
「新八...お前もなんか言ったアルか？」
「いえ、何も言ってません」
さらに楽しい日々が始まりそうです___
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作者名：りず | 作成日時：2021年5月5日 23時
