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とある平日、万事屋でこんな会話になった。
「そーいやァ最近お前んとこのラーメン食ってねェな」
...と。
「仕方ないですよ、いつも金欠の万事屋はこの前ようやく改修工事を終えたんですから...」
新八くんがそう言うと、
「そーアル。今はAからの金で私達は食い繋いでるネ!」
と、神楽ちゃんは言った。
そして銀さんは、
「まァそーだな...あ〜でも幾松の作ったラーメン、そろそろ食いてェな〜」
と言ってわたしをチラ見した
...って、
「その目はなんなんですか?持ってこいって言ってますか?わたしも自分の生活費切り詰めてるのに!?」
わたしは銀さんにそう言い放った。
すると銀さんは、
「まァまァAちゃん、そう怒るなって〜。そんなに怒ったって金は出てこねェよ...てか!俺らがAに養ってもらっててもこんなに腹空かしてんのは全部コイツのせいじゃね!?」
そう言って神楽ちゃんを指さした。
「何アルカ!私の大事な成長期を銀ちゃんは奪うつもりアルカ?」
「成長期関係ねェだろ!てめーの食い方はよそ様の数倍あんだよ!」
「もォ2人共やめましょーよ、Aさんに援助してもらってるのに本人目の前にして見苦しいですよ」
新八くんがモメる2人をなだめると...
「「ダメガネは黙ってろ!」」
と、2人は息ピッタリにそう言った。
「なんだとォ!お前らいい加減にしろよ!!」
...あ〜あ、ツッコミの新八くんまでこうなるともう収拾がつきません...
「もー!わかった!4人分は無理だから2杯!それ分け合うってことでいい!?」
わたしは仕方なくそう言った。
それを聞いた3人は目を合わせると
「「「A(さん)〜!一生ついてく(アル)〜!」」」
・・・
_____ガラッ、ピシャンッ
・・・
あ〜...これだからわたしはダメなんだろうな...
わたしはいつの間にか銀さんの隠さないダメさにも惚れてしまっていた...
______________________
北斗心軒に着くと...なんとそこには...
「えっ!か、桂さん!?」
「おや、A殿ではないか!」
そこには桂さんがいた。
「?...アンタら知り合いかィ?」
幾松さんは驚いたようにそう聞いた。
「まァ...その...そんなところ...で!桂さんはそんな格好して何してるんですか!」
...ツッコまずにはいられなかった。
だって桂さん、ウエイターの格好してたから...
「俺は今日からここで世話になる。それでコレだ。」
・・・
どういうこと?
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作者名:りず | 作成日時:2021年5月5日 23時