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記憶 ページ34

【銀時side】


...おいィィィィィ!

メス豚登場篇にどんだけ時間使ってんだよ!

メス豚とA結局戦わなかったしね!

バカ共巻き込んで終わりじゃねーか!

どーなってんだよこの作者!

こんなの野ゴリラでもわかるよ!?

・・・

アレ?...メス豚?作者?

何言ってんだ俺?...ってか、俺って___

______________________


事故にあったことはわかった。頭がズキズキ痛む。

ただ、僕の目の前にいる人達が誰一人思い出せない。

自分がやっていたことさえ...

僕がそんな事を考えていれば、なんでも屋を一緒にしていたという2人が『北斗心軒』というラーメン屋に連れてきてくれた。


「銀ちゃん!Aアルヨ!」


紹介されたのは小柄で可愛らしいお嬢さんだった。


「...記憶...喪失?」


彼女は驚いた様子で僕を見ていた。


「はい、ジャンプ買いに出ていた時にはねられてしまって...それで...怪我は軽傷で済んだみたいなんですけど記憶の方が...」

「...誰のことも覚えてなかったの?...お登勢さんのことも?」

「はい...僕と神楽ちゃんのことも...何も思い出せていない状況です...」


僕はお嬢さんのことも思い出せなかった。


「一体 あなたは僕とどんな関係だったんですか?」

「えっと...」


彼女の目は泳いでいた。

すると、このラーメン屋の女店主が、


「銀さん馴染みのラーメンでも食べれば何か思い出せるんじゃないかィ?」


と言った。


「それネ!」

「そーですね!銀さんここのラーメン気に入ってましたから!」

「はいよ!」


そうして僕に一杯のラーメンが出された___


「銀ちゃん、何か思い出せそうアルカ?」


・・・


「ダメそうですか?」


・・・


「すみません」


僕は2人の問いかけにそう答えた。

だけど気になったことがあった。


「ところで、あなたは一体僕とどんな関係だったんですか?」


全く目を合わせてくれない彼女のことだ。


「え!?...あっ...えっとそれは...」


!!!!!!


「教えてくれないと...わかんねーだろ...」


俺はそう言って、Aの顎を持ち上げて目線を俺に合わせた...


「えッ///」


...俺は何かを思い出し.


「ホアチャァァァァァ!!」

_____ドガッ...ドサ...


「かっ神楽ちゃァァァん!?今蹴り入れる!?銀さん絶対何か思い出してたよ?僕にはわかんないけど!Aさんの照れ方的に大事なこと思い出してたよ!?」

「違うアル...これは立派な痴漢ネ」


___僕は何も思い出せなかった...

'→←'"



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作者名:りず | 作成日時:2021年5月5日 23時

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