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19:00

わたしたちは時刻通りに指定された場所にやって来ました___


「なんで "真選組の屯所前" なんですかね?」

「なんかここまで男のくせー臭いが漂ってくんな」

「そうアルカ?私にはカレーの匂いがするネ...」


万事屋の3人がそんな話を繰り広げる中、わたしは上の空...


___せっちゃん、私と勝負しなさい!___


さっちゃん、一体わたしとなんの勝負すんのよ...


今日までの2日間、ため息ばっかりついてきた。

幾松さんにも心配される始末...

でも事情を話したら「大丈夫!愛の力は強いのよ!」なんて肩を叩かれた...

はぁ...


「てめーはいつまでため息ついてんだ?」


その声にハッとして横を見れば銀さんが立っていた。


「だって...」

わたしがそう言いかけると、

「そんな心配すんな、俺が何も考え無しにこの勝負引き受けさせたワケねーだろ」

そう言った銀さんはわたしの頭をポンポンッと叩いた。


「銀さん.」

「銀さァァァん!お待たせっ♡」


わたしの言葉はさっちゃんによって遮られた。


「アリ?万事屋の旦那じゃねーかィ」

「オメーは...」


そしてさっちゃんと共に現れたのは驚いたことに、


「総くん!!!!!!」

「だからAはその呼び方してんじゃねーよ!」


...であった。


「それでAと万事屋はなんでここにいるんでィ?」


総くん...沖田さんがそう聞くと、さっちゃんが話し出した。


「今日は私とせっちゃんの決闘の日なの。そこで利用させてもらうのがアンタの依頼、『土方十四郎暗殺』よ」


????????

え?今なんて?


「そーかィ そりゃおもしれーや、しっかり殺ってくれよA」

「土方?...アアあのV字ハゲか?」

「いや、"暗殺" って言っちゃってますけどAさん大丈夫なんですか...」


新八くん、全く大丈夫じゃないです。


「この勝負は至って簡単よ。土方十四郎を先に殺った方が勝ち。これで私の仕事は遂行できるし銀さんも貰えて一石二鳥ってワケ」

「人を景品扱いしないでくんない?」


いや、そもそも "殺る" って何!!

そんなのできるわけないじゃんバカ!!

てか始末屋といえど悪党でもない土方さん殺めちゃったらただの犯罪者じゃない!?


わたしがそうして1人で頭を抱えていると話しかけてきた人がいた...


「A、私もうお腹すいたアル。カレー食べたいアル。もう私が行くネ」

「え?神楽ちゃん今なんて!?」


わたしが神楽ちゃんにそう聞いた時はもう遅かった___


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作者名:りず | 作成日時:2021年5月5日 23時

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