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【神楽side】
「Aも銀ちゃんもバカアル!」
私は姉御にそう話した
コロナミンCを飲みながら...
「そうね、2人とも自分のことより他の人に寄り添えてしまうからこそ、こうしてすれ違いが起こってしまうのかもしれないわね」
「そうネ!今回のことは、銀ちゃんはジーさんよりAを優先させるべきだったし、Aは何かを1人で抱え込みすぎてるネ!...それは私にもわからないけど...」
「神楽ちゃんは2人のことを本当に大切に思ってるのね。きっと2人にその思いは通じてるわよ」
姉御はそう言って微笑んでいた
たぶん私は新八より、銀ちゃんとAが愛し合ってることを知ってる
だってアイツら、私が寝るとそれをいいことにイチャイチャし始めるネ
だいたいAが「銀さんッ神楽ちゃんに聞こえるから...」って止めようとするのに対して、銀ちゃんは「神楽はお前の声ぐらいで起きたりしねーよ」とか言って何か始めようとするアル。
あの天パ、本当に私のことナメてるアル...
...それから...
銀ちゃんがAにまだ渡せてないプレゼントを隠してることも知ってる___
銀ちゃんの机の引き出しにそれが忍ばせてあるのも...
「神楽ちゃん、銀さんは僕達の思いもAさんの思いもわかってるはずだよ。だから、僕達はまた明日、いつも通り会えるようにしようよ」
...と、ダメガネが一丁前なことを言ってきた。
「アレ?神楽ちゃんなんか僕に辛辣なこと言ってない?」
______________________翌日...
私と新八は銀ちゃんの家に戻った。
「銀さーん!おはようございまーす!」
「銀ちゃんただいま〜」
居間に銀ちゃんはいなかった。
新八はいつもの事か...と、
「銀さんまだ寝てるんスか〜?もう10時ですよ〜」
と言って寝室の襖を開けた。すると...
_____ピシャンッ
新八は勢い良く襖を閉めた。
「新八どうしたアルカ?」
わたしは新八に聞いた。
「かっ神楽ちゃん...僕の家に戻ろうか...」
なんて汗をかいていた。
「なんで?何があったアルカ?ちょっとそこどけヨ」
「ダッダメだよ!神楽ちゃんにはまだ早いよ!」
と言う新八を押し退け、私は襖を開けた。
「・・・」
そこには...
「ん?...オー神楽...おはよ」
なんて言う銀ちゃんと...
「あ、Aまだ寝てるから静かにしろよ」
...銀ちゃんの腕に包まれたAがいた。
本当にダメな2人アルヨ...
でも...やっぱり心配ないアルナ!
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作者名:りず | 作成日時:2021年5月5日 23時