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本当にお店には3人になりました。
キャサリンを帰らせたお登勢さんは、
「アンタら2人だけが
と、黙り込むわたしと銀さんに話しかけた。
そして、「Aもこっちにおいで」と言って、わたしを銀さんの隣に座らせた。
「それで...A、何があったんだい？」
お登勢さんがわたしに聞いた。
銀さんがチラッとこちらを見る...
わたしは俯きながら話し始めた。
「お登勢さん...まず、お祭りで大きな騒ぎがあったんです...たぶん、その騒ぎは晋助に触発された源外さんによるものだと思うんですけど...」
すると、
「ああ、それで間違いねェ」
と銀さんが言った。
「そーかい...平賀の奴、やっぱり...」
お登勢さんはそう言って少し悲しい顔をしていた...
普段見せることがないお登勢さんのその顔を見ると、胸が痛くなる...
わたしが言葉に詰まっていると銀さんが、
「...それで、お前はその高杉と何があった？」
と、晋助と会ったことはわかっているかのように聞いてきた。
「お見通しなんですね...」
わたしはそう言って力無く笑った
...ここからが "本題" だよね。
「銀さんの思っている通り、晋助と会いました」
わたしはそう言って "本題" へと入った___
______________________
...
......
.........
___ お前は何もわかってねー...___
わたしは晋助にそう言われた。
「...何もわかってないってどういうこと？」
「手前が...自分が何者なのかをわかってねェって言ってんだよ...」
晋助はよくわからないことを言っていた。
...だって...わたしは大江戸マートも無いような田舎で育った芹沢家の娘...
「A... × × × って知ってるか...」
わたしは晋助にそう聞かれた瞬間、
「！! ...ぅう"......」
激しい頭痛が襲った
立っていられない程に、激しい目眩と頭痛が...
そして、わたしはそのまま倒れた___
「...万斉から聞いた通りってか...」
___わたしは気を失っていた。
意識を取り戻した時には、そこに晋助はいなくて...
...代わりに、
「ん？A殿ではないか！」
と、偶然通りかかった桂さんがわたしを見つけた。
桂さんは地べたに座り込むわたしを見て、
「こんなところで何を...！！」
恐らく驚いていた。
それはたぶん、わたしが泣いていたから。
なんで泣いていたのか、
それは自分でもわからない___
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作者名：りず | 作成日時：2021年5月5日 23時
